カスタム データセンターは、クラスタ、ホスト、仮想マシンなどのオブジェクトのグループを格納するためのユーザー定義のコンテナです。含まれているオブジェクトに基づく容量バッジの計算とキャパシティ分析を行います。カスタム データセンターを使用して、環境の容量ニーズを予測および分析することができます。

カスタム データセンターを作成するときには、複数の vCenter Server インスタンスにわたる複数のクラスタ オブジェクトを含めることができます。たとえば、複数のクラスタにわたる本番環境があり、本番環境全体のパフォーマンスとキャパシティを監視および管理しなければならない場合があります。

カスタム データセンターを作成した後で、カスタム データセンターのリストからそれを選択し、健全性、リスク、および効率のサマリを表示することができます。カスタム データセンターのリストにアクセスするには、[環境] > [カスタム データセンター] の順にクリックします。

このビューには、データセンターのトップ アラートが表示されます。カスタム データセンターの残りキャパシティを確認するには、[キャパシティ] タブをクリックします。

カスタム データセンターの機能

vSphere では、データセンターは、vCenter Server インスタンスが管理するオブジェクトのコンテナとして機能します。カスタム データセンターは、複数の vCenter Server インスタンスのオブジェクトを含むことができるコンテナです。

カスタム データセンターには、vCenter Server インスタンス、データセンター、クラスタ、ホスト、仮想マシン、データストアを含めることができます。カスタム データセンターには特定の vSphere オブジェクト タイプを追加できます。

オブジェクトを追加すると、オブジェクトの階層の子もカスタム データセンターの一部になります。オブジェクトは複数のカスタム データセンターに属することができます。

カスタム データセンターを作成すると、システムは、オブジェクトが複数の vCenter Server インスタンスにまたがる場合でも、カスタム データセンターのオブジェクトでキャパシティ分析を実行します。たとえば、複数のクラスタにまたがるキャパシティ分析データと、これらのクラスタを管理する複数の vCenter Server インスタンスを調査する必要があるとします。1 回に 1 つのクラスタや 1 つの vCenter Server インスタンスを調査する必要はありません。カスタム データセンターを作成し、すべてのクラスタを追加し、1 つの場所でキャパシティ分析を確認できます。

カスタム データセンターのリスト

環境内に存在するカスタム データセンターのリストと、その健全性、リスク、効率のサマリ ビューを表示できます。このビューでは、カスタム データセンターをクリックして、カスタム データセンターがトリガしたオブジェクトのトップ アラートを表示できます。

カスタム データセンターを確認できる場所

左側のメニューで [環境] > [カスタム データセンター] の順に選択します。

表 1. カスタム データセンター ツールバーとグリッド オプション
オプション 説明
ツールバー オプション

ツールバーの [追加] をクリックして、新しいカスタム データセンターを追加します。カスタム データセンター名の [垂直の省略記号] をクリックして、次のアクションを実行します。

  • [編集]。カスタムデータセンターを変更します。
  • [削除]。カスタムデータセンターを削除します。
  • [クローン作成]。カスタムデータセンターのクローンを作成します。
  • [詳細に移動]。オブジェクト ブラウザでカスタム データセンター画面を開き、カスタム データセンターのサマリ ページを表示します。
フィルタ

カスタム データセンターのリストを、[フィルタ] テキストボックスに入力したテキストと一致するデータセンターに制限します。

データ グリッド

環境内のカスタム データセンターを一覧表示します。カスタム データセンターの名前をクリックして、詳細を表示します。

カスタム データセンターの健全性、リスク、および効率のサマリを表示するには、[垂直の省略記号] をクリックして、[詳細に移動] をクリックします。カスタム データセンターを編集、削除、またはクローン作成するには、[垂直の省略記号] をクリックしてから、対応するオプションをクリックします。

カスタム データセンターのワークスペースの追加と編集

カスタム データセンターはオブジェクト タイプで、含まれているオブジェクトに基づいてキャパシティ分析や容量バッジの計算などを行います。カスタム データデータセンター オブジェクトを作成して、そこにインベントリ オブジェクトを追加できます。

カスタム データセンターを作成または編集する場所

カスタム データセンターを作成するには、メニューで [環境] > [カスタム データセンター] の順にクリックし、[追加] ボタンをクリックします。

選択したカスタム データセンターを編集するには、[垂直の省略記号] をクリックして、編集、削除、またはクローン作成を行います。

表 2. カスタム データセンター構成の追加と編集のオプション
手順 オプション 説明
1 - カスタム データセンター 名前 カスタム データセンターのわかりやすい名前。
説明 カスタム データセンターのわかりやすい説明。他のユーザーがカスタム データセンターについて知る必要がある具体的な情報を入力します。

完了したら、[次へ] ボタンをクリックします。

2 - オブジェクト オブジェクト

環境内のすべてのオブジェクトを一覧表示します。オブジェクト タイプをクリックして、画面の右側でオブジェクトを検索します。そのオブジェクト タイプのオブジェクトのリストが表示されます。カスタム データセンターに含めるオブジェクトを、画面の右側から画面の左側の [vSphere ホストおよびクラスタ] の下にドラッグします。

vCenter Server インスタンス、vSphere データセンター、vSphere クラスタ、ESXi ホストを追加できます。

オブジェクトを追加すると、オブジェクトの階層の子もカスタム データセンターの一部になります。オブジェクトは複数のカスタム データセンターに属することができます。

編集時にオブジェクトを削除するには、[vSphere ホストおよびクラスタ] 画面でオブジェクトをクリックし、[削除] をクリックします。

完了したら、[作成] をクリックします。