Carbon Black Cloud は、デバイスのバックグラウンド スキャンと [オンアクセス ファイル スキャン モード] のポリシー設定に応じて、既存のファイルにレピュテーションを割り当てます。

Carbon Black Cloud センサーは、センサーのインストール前にデバイス上に存在するファイルにデフォルトの LOCAL_WHITE レピュテーションを割り当てます。 [バックグラウンド スキャンを実行] オプションが有効になっているか、 [オンアクセス ファイル スキャン モード] がデバイスで [標準] または [積極的] に設定されている場合、センサーは明確なレピュテーションを割り当てます。
注: 上記の設定は Carbon Black Cloud Endpoint Standard 製品に固有です。

Carbon Black Cloud センサーが既存のファイルにレピュテーションを割り当てる場合の主な考慮事項は次のとおりです。

  • 不明なレピュテーション (RESOLVING) は、センサーがまだ Carbon Black Cloud バックエンドに到達していないことを意味します。
  • 明確なレピュテーションとは、NOT_LISTEDRESOLVING のレピュテーションを除くすべての Carbon Black Cloud レピュテーションを指します。
  • Linux はサポートされていません。
  • ローカル スキャナ設定は、Windows センサー バージョン 2.0.1 以降でのみサポートされます。
既存ファイルに対するレピュテーションの割り当て図

[バックグラウンド スキャンの実行][オンアクセス ファイルのスキャン モード] が有効になっている場合のレピュテーションの割り当て

Carbon Black Cloud は、[バックグラウンド スキャンを実行] オプションが有効で、[オンアクセス ファイル スキャン モード] オプションが [積極的] に設定されている場合に、既存のファイルにレピュテーションを割り当てます。

デバイスでバックグラウンド スキャンが有効になっている場合、バックグラウンド スキャン中に既存のファイルにレピュテーションが割り当てられます。

[オンアクセス ファイル スキャン モード] オプションが [積極的] に設定されている場合、ファイルの実行時にローカル スキャナは既存のファイルをスキャンします。

Carbon Black Cloud センサーは既存のレピュテーションを使用し、次のチェックイン ウィンドウのクラウド レピュテーション ルックアップをキューに入れます(60 秒ごと)。
  • Carbon Black Cloud が既存のレピュテーションより優先順位の高い明確なレピュテーションを返す場合、センサーはレピュテーションをアップグレードします。
  • ローカル スキャナがクラウドによって返されたレピュテーションよりも優先順位の高い明確なレピュテーションを返す場合、センサーはレピュテーションを割り当てます。

[バックグラウンド スキャンを実行] が無効で、[オンアクセス ファイル スキャン モード] が有効になっている場合のレピュテーションの割り当て

Carbon Black Cloud は、[バックグラウンド スキャンを実行] オプションが無効で、[オンアクセス ファイル スキャン モード] オプションが [積極的] に設定されている場合に、既存のファイルにレピュテーションを割り当てます。

バックグラウンド スキャンが無効になっているため、既存のファイルにはレピュテーションが割り当てられていません。そのため、デフォルトで、Carbon Black Cloud センサーは LOCAL_WHITE レピュテーションに初期信頼を割り当て、実行時に既存のファイルを実行できるようにします。

ファイルの実行時に、ローカル スキャナは既存のファイルをスキャンします。センサーは、ローカルスキャナによって返された最高の優先順位で明確なレピュテーションを適用することで、デフォルトのレピュテーションをアップグレードします。明確なレピュテーションとは、NOT_LISTED および RESOLVING を除くその他のレピュテーションを指します。

[バックグラウンド スキャンの実行][オンアクセス ファイルのスキャン モード] が無効になっている場合のレピュテーションの割り当て

Carbon Black Cloud は、[バックグラウンド スキャンを実行] オプションが無効で、[オンアクセス ファイル スキャン モード オプション][無効] または [標準] に設定されている場合に、既存のファイルにレピュテーションを割り当てます。

バックグラウンド スキャンが無効になっているため、既存のファイルにはレピュテーションが割り当てられていません。そのため、デフォルトで、Carbon Black Cloud センサーは LOCAL_WHITE レピュテーションに初期信頼を割り当て、実行時に既存のファイルを実行できるようにします。実行後、センサーは次のチェックイン ウィンドウのクラウド レピュテーション ルックアップをキューに入れます(60 秒ごと)。

[バックグラウンド スキャンを実行] が有効で、[オンアクセス ファイル スキャン モード] が無効になっている場合のレピュテーションの割り当て

Carbon Black Cloud は、[バックグラウンド スキャンを実行] オプションが有効で、[オンアクセス ファイル スキャン モード] オプションが [無効] または [標準] に設定されている場合に、既存のファイルにレピュテーションを割り当てます。

既存のファイルには、バックグラウンド スキャン中にレピュテーションが割り当てられます。Carbon Black Cloud センサーはその既存のレピュテーションを使用し、次のチェックイン ウィンドウのクラウド レピュテーション ルックアップをキューに入れます(60 秒ごと)。