クラウド アプライアンス管理インターフェイスでは、アップグレード バイナリを含むオンライン リポジトリまたはローカル リポジトリを指定して、VMware Cloud Director Availability を最新バージョンにアップグレードできます。

この手順を複数回実行して、各 VMware Cloud Director Availability アプライアンスをアップグレードします。この手順は、 VMware Cloud Director Availability 4.1.1 以降からアップグレードする場合にのみ実行してください。以前のバージョンまたは代替のアップグレード方法については、 Cloud Director サイトでのアップグレードを参照してください。

前提条件

  • VMware Cloud Director Availability アプライアンスをアップグレードするときは、厳密な順序に従ってください。詳細については、アプライアンスのアップグレード手順とスナップショットを参照してください。
  • VMware Cloud Director Availability アプライアンスが、ネットワークから指定されたリポジトリにアクセスできることを確認します。

手順

  1. (オプション) ネットワークでアプライアンスのオンライン インターネット アクセスが制限されている場合は、アップグレード ファイルを使用してローカル リポジトリを準備します。
    1. 内部ネットワーク内でアップグレード ファイルをホストするには、ローカル Web サーバをインストールして構成します。
    2. VMware Cloud Director Availability release.number アップグレード ディスク イメージを含む VMware-Cloud-Director-Availability-release.number.xxxxxxx-build_sha.iso ファイルをダウンロードします。
    3. イメージ ファイルの内容にアクセスするには、ダウンロードした .iso ファイルをローカル コンピュータにマウントします。
    4. update ディレクトリをローカル Web サーバにコピーします。
      update ディレクトリには、マニフェスト ファイルと dnf サブディレクトリが含まれています。
  2. VMware Cloud Director Availability アプライアンスのサービス管理インターフェイスにログインします。
    1. Web ブラウザを開き、アップグレードの順序に従って各管理インターフェイス アドレスに移動します。
      アップグレードの順序 VMware Cloud Director Availability アプライアンス 管理インターフェイス アドレス
      最初 Cloud Director Replication Management Appliance https://Appliance-IP-Address/ui/admin
      すべてのインスタンスで繰り返す Replicator Appliance https://Replicator-IP-Address/ui/admin
      最後 Tunnel Appliance https://Tunnel-IP-Address/ui/admin
    2. root ユーザーの認証情報を使用してログインします。
  3. 左側のペインで、[構成] をクリックします。
  4. [バージョン] で、[製品バージョン] の横にある [更新の確認] をクリックします。
    注: 各クラウド アプライアンスのスナップショットを作成した後にのみ、アップグレードを続行します。
  5. [更新] ウィザードを完了して、クラウド アプライアンスをアップグレードします。
    1. [リポジトリ] 画面で、アップグレード ファイルを含むリポジトリを指定するには、[指定されたリポジトリを使用] を選択します。
    2. [リポジトリ URL] テキスト ボックスでリポジトリ URL アドレスを指定し、[次へ] をクリックします。
      • アプライアンスがインターネットにアクセスできる場合は、次の URL を入力し、ターゲット バージョン https://packages.vmware.com/vcav/4.4 を指定します。
      • または、ローカル Web サーバの update/dnf ディレクトリを参照するローカル リポジトリの URL アドレスを入力します。たとえば、http://local-Web-server-address/update/dnf と入力します。
    3. [利用可能な更新] 画面で更新を選択し、[次へ] をクリックします。
    4. [リリース ノート] 画面で、このリリースのノートを確認し、[次へ] をクリックします。
    5. [互換性チェック] 画面で、ペアリングされたオンプレミス アプライアンスとアップグレード バージョンの互換性を確認し、[次へ] をクリックします。
    6. [EULA の確認] 画面で、エンド ユーザー使用許諾契約書に同意するには、[次へ] をクリックします。
    7. [更新準備完了] 画面で、[終了] をクリックし、インストール プロセスが完了するまで待機します。
    VMware Cloud Director Availability アプライアンスが自動的に再起動します。
  6. アプライアンスが再起動したら、アップグレードが成功したことを確認します。

    アップグレード プロセスが終了すると、アップグレードが成功した場合でも、[システム タスク] の左側のペインに失敗した [更新] タスクが「予期しないエラーが発生したため、操作が中止されました」または「サービス再起動のため、タスクが中止されました」のようなメッセージとともに赤色で表示される可能性があります。

    1. SSH (Secure Shell) クライアントを使用するか、vSphere Client を使用してアプライアンス コンソールに接続し、root ユーザーとしてログインします。
    2. アップグレード ログ ファイルを開きます。
      less /var/log/upgrade.log
    3. アップグレード ログが次のログ エントリで終了することを確認します。
      The upgrade was successful! Scheduling reboot in 15 seconds.

結果

アップグレードが成功したことを確認したら、上記の表のアップグレード順序に従って、クラウド サイト内のすべてのクラウド アプライアンスをアップグレードするまで、次のアプライアンスに対してこの手順を繰り返します。

次のタスク

すべての VMware Cloud Director Availability アプライアンスをアップグレードしたら、アップグレード後の構成でアップグレードを完了します。詳細については、VMware Cloud Director によってバッキングされるクラウドでのアップグレード後の構成を参照してください。