新しい保護を構成して、ワークロードをソース サイトで実行したまま、あるサイトから別のサイトにレプリケートします。レプリケーションが成功した後、ソース サイトが使用できなくなった場合は、保護されたワークロードをターゲット サイトでフェイルオーバーしてパワーオンできます。

前提条件

  • サイジング コンピューティング ポリシーを選択するために VMware Cloud Director Availability 4.5 以降がデプロイされていることを確認します。
  • テナントまたはサービス プロバイダとして VMware Cloud Director Availability にアクセスできることを確認します。詳細については、VMware Cloud Director Availability へのアクセスを参照してください。
  • 保護する vApp または仮想マシンが存在するサイトまでセッションが拡張されていることを確認します。詳細については、リモート サイトへの認証を参照してください。

手順

  1. 左側のペインで、[受信レプリケーション] または [送信レプリケーション] をクリックして、レプリケーションの方向を選択します。
    • または、オンプレミス vSphere Client[ホストおよびクラスタ] または [仮想マシンおよびテンプレート] インベントリの下で、仮想マシンを右クリックするか、[アクション] メニューから次を選択します。
      • [保護の構成]
      • [移行の構成]
      • [高速移行]
  2. [すべてのアクション] > [新しい保護] をクリックします。
  3. 保護を作成するには、ソース サイトとターゲット サイトに応じて、[新しいレプリケーション] ウィザードを完了します。
    • ソースがオンプレミス サイトの場合:
      • [ソース仮想マシン] 画面で、ソース仮想マシンを選択し、[次へ] をクリックします。

        クラウド サイトが VMware Cloud Director によってターゲットとしてバッキングされている場合は、必要に応じて、[仮想マシンを単一の vApp にグループ化] トグルを有効にします。

      • (オプション) [ソース仮想マシン] 画面から [仮想マシンを単一の vApp にグループ化] トグルを有効にした後に表示される [vApp 設定] 画面で、既存の vApp レプリケーションの vApp 名を入力すると、選択した仮想マシンがそのレプリケーションの一部になります。必要に応じて、複数の仮想マシンを保護する場合は、各行をドラッグして起動順序を変更し、生成される vApp 内のレプリケートされた各仮想マシン間の起動遅延時間(オプション)を設定して、[次へ] をクリックします。
    • ソースが VMware Cloud Director によってバッキングされているクラウド サイトの場合:
      • [ソース仮想マシンと vApp] 画面で、ソース ワークロードを選択し、[次へ] クリックします。
    • ターゲットが vSphere DR および vCenter Server サイトから vCenter Server サイトへの移行の場合:
      • [データストア] 画面で、リカバリされたワークロードを配置するターゲット データストアを選択し、[次へ] をクリックします。
    • ターゲットが VMware Cloud Director によってバッキングされているクラウド サイトの場合:
      • [ターゲット VDC とストレージ ポリシー] 画面で、リカバリされたワークロードを配置するためのターゲット仮想データセンターとストレージ ポリシーを選択し、[次へ] クリックします。

      シード vApp および仮想マシンの場合、Replicator Service はシードのストレージ ポリシーを使用します。

      レプリケーションがない VDC の場合、[割り当て容量] 列には「[現在使用できません]」と表示され、10 分ごとに更新されます。

    • [設定] 画面で、ソース サイトとターゲット サイトに応じて次の保護設定を構成し、[次へ] をクリックします。
    オプション 説明
    SLA プロファイルを使用
    • レプリケーションの SLA 設定を設定するには、事前に構成された SLA プロファイルのいずれかを選択します。
    • または、[設定を手動で構成する] を選択し、次の SLA 設定を選択します。
    ターゲット リカバリ ポイント目標 (RPO) [設定を手動で構成する] を選択した場合は、スライダを使用するか、時間間隔をクリックして、サイト障害が発生した場合にデータが失われた状態が許容される期間を設定します。保護に使用できる RPO の範囲は、1 分から 24 時間です。
    注: 最も低い 1 分間の RPO の場合、オールフラッシュ ストレージを使用して保護に対する RPO 違反の発生を低減するための推奨事項に従い、 ワークロードのレプリケートを参照してください。

    1 分間の RPO では、これらの推奨事項を満たしても、I/O が集中する保護されたワークロードが RPO 違反を引き起こす可能性は残っています。

    ポイント イン タイム インスタンスの保持ポリシー

    [設定を手動で構成する] を選択した場合、仮想マシンをリカバリできる複数のローテーションされた個別のインスタンスを保持するには、このオプションを選択し、保持するレプリケーション インスタンスの数を選択し、保持時間の距離と単位を選択します。

    保持の距離の単位は、RPO よりも大きくする必要があります。

    レプリケーション トラフィックの圧縮 [設定を手動で構成する] を選択した場合、レプリケーション データ トラフィックに圧縮を適用し、CPU を犠牲にしてネットワーク データ トラフィックを削減するには、このオプションを選択します。

    ディスク プロビジョニング

    vSphere DR および vCenter Server サイト間の移行の場合は、ターゲット ディスクに対して次のいずれかのプロビジョニング フォーマットを選択します。
    • [シン プロビジョニング]
    • [シック プロビジョニング (Lazy Zeroed)]
    • [シック プロビジョニング (Eager Zeroed)]
    ディスク プロビジョニングの詳細については、シン プロビジョニングまたはシック プロビジョニング仮想ディスクのレプリケートを参照してください。
    同期開始の遅延
    [設定を手動で構成する] を選択した場合は、次のオプションを選択します。
    • レプリケーションの開始をスケジュール設定するには、このオプションを選択し、レプリケーションを開始するローカルの日時を入力します。
    • ウィザードが終了したときにレプリケーションを開始するには、このオプションを選択解除したままにします。
    VDC ポリシー設定
    • [VDC 仮想マシン配置ポリシー]
    • [VDC 仮想マシン サイジング ポリシー]
    VMware Cloud Director によってバッキングされるクラウド サイトの保護の場合は、必要に応じてドロップダウン メニューから、リカバリされたワークロードに適用する組織 VDC コンピューティング ポリシーを選択します。詳細については、VDC コンピューティング ポリシーを参照してください。

    レプリケーションのサイジング ポリシーを選択しない場合、VMware Cloud Director はターゲット仮想マシンにシステムのデフォルトのサイジング ポリシーを自動的に適用します。

    ディスクの除外 必要に応じて、ターゲット サイトにレプリケートする仮想マシンの特定のハード ディスクを選択し、レプリケーション データ ネットワーク トラフィックを削減するには、このトグルを有効にします。
    シード仮想マシンの構成 VMware Cloud Director によってバッキングされているクラウド サイトとの間で保護する場合、必要に応じてターゲット サイトの仮想マシンの以前のコピーを選択してレプリケーション データ ネットワーク トラフィックを削減するには、このトグルを有効にします。
    • (オプション) [設定] 画面から [ディスクの除外] トグルを有効にした後に表示される [レプリケートされたディスク] 画面で、レプリケーションから除外する選択したワークロードのディスクを選択解除し、[次へ] をクリックします。
    • (オプション) [設定] 画面から [シード仮想マシンの構成] トグルを有効にした後に表示される [シード仮想マシン] 画面で、レプリケーション シードとして vApp または仮想マシンを選択し、[次へ] をクリックします。
    • [設定内容の確認] 画面で、保護設定が正しいことを確認し、[完了] をクリックします。

結果

ウィザードが完了すると、このレプリケーションの [レプリケーション タイプ] 列に、 保護 状態が表示されます。

次のタスク

保護されたワークロードをフェイルオーバー、テスト、またはターゲット サイトに移行できます。フェイルオーバーする場合、ソース ワークロードが動作している必要はありません。詳細については、 レプリケーションのフェイルオーバーレプリケーションのフェイルオーバーのテスト、または レプリケーションの移行を参照してください。