アプライアンス管理インターフェイスを使用して、その IP アドレスを変更します。新しい IP アドレスを使用して管理インターフェイスを開き、トラフィック制御設定を新しい IP アドレスで更新し、vCenter Server Lookup service に再登録します。アプライアンス管理インターフェイスに戻って、Replicator Service を再ペアリングします。最後に、更新された パブリック サービス エンドポイント アドレスを使用して、リモート サイトから再ペアリングします。

注: ネットワークの変更を適用すると、ネットワークが一時的に停止します。たとえば、再構成中のネットワーク アダプタを介してアクセスすると、管理インターフェイスへのブラウザ接続が中断されます。
各アプライアンス ロールに対して手順を正確に実行します。この手順は、次のアプライアンス ロールに適用されます。
  • オンプレミス アプライアンス ロール:
    • On-Premises to Cloud Director Replication Appliance - 手順 1 ~ 5 のみを実行します。
    • On-Premises to Cloud vCenter Replication Appliance - 手順 1 ~ 3 を実行してから、手順 5 ~ 13 を実行します。
  • プロバイダ アプライアンス:
    • vCenter Replication Management Appliance - 手順 1 ~ 3 を実行してから、手順 5 ~ 15 を実行します。
    • Replicator Appliance - 手順 1 ~ 4 を実行してから、手順 12 と 13 のみを実行します。

VMware Cloud Director によってバッキングされているクラウド サイトでのアプライアンスの IP アドレスの構成の詳細については、「ネットワーク設定の構成」を参照してください。

前提条件

VMware Cloud Director Availability 4.4 以降が vCenter Server サイトにデプロイされていることを確認します。

手順

  1. VMware Cloud Director Availability Appliance の管理インターフェイスにログインします。
    1. Web ブラウザで、https://Appliance-IP-Address/ui/admin に移動します。
    2. [Appliance ログイン] または [SSO ログイン] を選択し、root または single sign-on ユーザー認証情報を入力します。
    3. [ログイン] をクリックします。
  2. アプライアンスのネットワーク アダプタの IP アドレスを変更します。
    1. 左側のペインで、[設定] をクリックします。
    2. [Appliance 設定] で、[ネットワーク] セクションを展開します。
      アプライアンスに追加されたすべてのネットワーク アダプタを確認できます。
    3. ネットワーク アダプタ名([ens160] など)の横にある IP アドレスを変更するには、[編集] をクリックします。
    4. 選択したネットワーク アダプタの [設定] ウィンドウで、そのネットワーク設定を構成し、[適用] をクリックします。
      オプション 説明
      IP モード 以下のいずれかを選択します。
      • [IPv4]
      • [IPv6]
      • [未設定] は、このネットワーク アダプタをオフにし、スタティック ルートを含むすべての設定を削除します。予期しないネットワーク動作を引き起こしている構成が残っている場合は、このクリーンアップ手順を使用します。
      タイプ:DHCP
      注: [DHCP] を選択してネットワーク構成を指定すると、DNS サーバ、検索ドメイン、スタティック ルート、MTU サイズなど、手動で構成されたすべてのネットワーク設定が削除されます。手動で追加するには、 [ネットワーク] の横にある [編集] をクリックし、次を入力します。
      • [DNS サーバ]
      • [ドメイン検索パス]
      タイプ:固定 固定構成を入力します。
      1. [アドレス/プリフィックス] テキスト ボックスに CIDR アドレス - IP アドレスを入力し、その後にスラッシュとネットワーク マスクまたはプリフィックス長を入力します。たとえば、「10.20.30.41/21」と入力します。
      2. [ゲートウェイ] テキスト ボックスに、指定した IP アドレスと同じネットワークにあるゲートウェイを入力します。各 IP モードに、1 つのデフォルト ゲートウェイのみを使用できます。同じ IP モードで 2 つ目のアダプタを構成する場合は、デフォルト ゲートウェイを入力しないでください。
      3. [MTU (バイト)] テキスト ボックスに、最大転送ユニット サイズをバイト単位で入力します。デフォルトは 1,500 バイトです。
      更新された IP アドレスが適用され、管理インターフェイスには、回り続ける進行状況インジケータが表示されたままになりす。タイムアウトすると、「 タイムアウトが発生しました」という赤色のエラー メッセージが表示され、新しい IP アドレスを使用して管理インターフェイスに移動するよう促されます。
  3. アプライアンスの新しい IP アドレスを使用して、 管理インターフェイスに再度ログインします。
    1. Web ブラウザで、https://Appliance-New-IP-Address/ui/admin に移動します。
    2. [Appliance ログイン] または [SSO ログイン] を選択し、root または single sign-on ユーザー認証情報を入力します。
    3. [ログイン] をクリックします。
  4. アプライアンスの [トラフィック制御] アドレスを更新します。
    • この手順は、On-Premises to Cloud Director Replication ApplianceReplicator Appliance についてのみ実行します。
    • On-Premises to Cloud vCenter Replication AppliancevCenter Replication Management Appliance については、この手順はスキップしてください。
    1. 左側のペインで、[設定] をクリックします。
    2. [Appliance 設定][トラフィック制御] セクションの横にある [編集] をクリックします。
    3. [トラフィック制御] ウィンドウで、ネットワーク アダプタの新しい IP アドレスを選択し、[適用] をクリックします。
      オプション 説明

      管理アドレス

      ネットワーク アダプタの新しい IP アドレスを選択します。

      NFC アドレス

      ネットワーク アダプタの新しい IP アドレスを選択します。

      LWD アドレス

      ネットワーク アダプタの新しい IP アドレスを選択します。
  5. vCenter Server Lookup service を使用してアプライアンスを再登録します。
    1. [サービス エンドポイント] で、[Lookup Service のアドレス] の横にある [編集] をクリックします。
    2. [Lookup Service の詳細] ウィンドウで、認証情報を再入力し、[適用] をクリックします。
    3. サムプリントを確認し、vCenter Server Lookup service の SSL 証明書を受け入れます。
    注: この手順では、次の IP アドレスの変更を完了します。
    • これで、On-Premises to Cloud Director Replication Appliance が新しい IP アドレスで構成されます。
    次のいずれかのアプライアンス ロールの IP アドレスを変更する場合は、残りの手順に進みます。
    • On-Premises to Cloud vCenter Replication Appliance
    • vCenter Replication Management Appliance

    外部 の IP アドレスを変更する場合は、残りの手順をスキップし、手順 12 に直接進みます。

    • Replicator Appliance
  6. アプライアンスの内部 Replicator Service の管理インターフェイスにログインします。
    1. Web ブラウザで、https://Appliance-New-IP-Address:8440/ui/admin に移動します。
    2. [Appliance ログイン] または [SSO ログイン] を選択し、root または single sign-on ユーザー認証情報を入力します。
    3. [ログイン] をクリックします。
  7. 内部 Replicator Service[トラフィック制御] アドレスを更新します。
    1. 左側のペインで、[設定] をクリックします。
    2. [Appliance 設定][トラフィック制御] セクションの横にある [編集] をクリックします。
    3. [トラフィック制御] ウィンドウで、ネットワーク アダプタの新しい IP アドレスを選択し、[適用] をクリックします。
      オプション 説明

      管理アドレス

      ネットワーク アダプタの新しい IP アドレスを選択します。

      NFC アドレス

      ネットワーク アダプタの新しい IP アドレスを選択します。

      LWD アドレス

      ネットワーク アダプタの新しい IP アドレスを選択します。
  8. アプライアンスの Tunnel Service の管理インターフェイスにログインします。
    1. Web ブラウザで、https://Appliance-New-IP-Address:8442/ui/admin に移動します。
    2. [Appliance ログイン] または [SSO ログイン] を選択し、root または single sign-on ユーザー認証情報を入力します。
    3. [ログイン] をクリックします。
  9. Tunnel Service[トラフィック制御] アドレスを更新します。
    1. 左側のペインで、[設定] をクリックします。
    2. [Appliance 設定][トラフィック制御] セクションの横にある [編集] をクリックします。
    3. [トラフィック制御] ウィンドウで、ネットワーク アダプタの新しい IP アドレスを選択し、[適用] をクリックします。
      オプション 説明

      トンネル アドレス

      ネットワーク アダプタの新しい IP アドレスを選択します。
  10. SSH (Secure Shell) クライアントを使用して、VMware Cloud Director Availability アプライアンスに接続します。
    1. Appliance-IP-Address への SSH 接続を開きます。
    2. root ユーザーとして認証します。
  11. 次の構成ファイルでアプライアンスの IP アドレスを更新し、サービスを再起動します。
    1. vi /opt/vmware/h4/manager/config/application.properties を実行し、/ を押して tunnel.data.endpoint を貼り付け、[挿入] を押してアプライアンスの IP アドレスを更新します。
      tunnel.data.endpoint=https://Appliance-New-IP-Address:port
    2. サービスを再起動してください。
      systemctl restart manager
  12. VMware Cloud Director Availability アプライアンスの管理インターフェイスに再びログインします。
    1. Web ブラウザで、https://Appliance-New-IP-Address/ui/admin に移動します。
    2. [Appliance ログイン] または [SSO ログイン] を選択し、root または single sign-on ユーザー認証情報を入力します。
    3. [ログイン] をクリックします。
  13. すべての Replicator Service インスタンスを、その パブリック サービス エンドポイント アドレスを更新することで修復します。
    1. 左側のペインで [Replicator Service] をクリックします。
    2. 赤色の状態でリストされている Replicator Service インスタンスを選択し、[再ペアリング] をクリックします。
      この手順を繰り返し、赤色の状態でリストされている各 Replicator Service インスタンスを再ペアリングします。
    3. [Replicator Service の詳細] ウィンドウで、パブリック サービス エンドポイント アドレスを新しい IP アドレスで更新し、[適用] をクリックします。
      オプション 説明

      エンドポイント アドレス

      Replicator Serviceパブリック サービス エンドポイント を更新するには、Appliance-New-IP-Address を入力します。

      Appliance のパスワード

      アプライアンスの root ユーザーのパスワードを入力します。

      SSO 管理者ユーザー名

      ADMINISTRATORS グループに属する、vCenter Server Lookup service の vSphere シングルサインオン administrator user name を入力します。

      SSO パスワード

      vCenter Server Lookup service の vSphere シングルサインオン administrator password を入力します。

    4. サムプリントを確認し、SSL 証明書を受け入れます。
    注: この手順では、次のアプライアンス ロールの IP アドレスの変更を完了します。
    • これで、On-Premises to Cloud vCenter Replication Appliance が新しい IP アドレスで構成されます。
    • これで、Replicator Appliance が新しい IP アドレスで構成されます。
    残りの手順は、次のアプライアンス ロールの IP アドレスを変更するときに DNAT を使用しない場合にのみ実行してください。
    • vCenter Replication Management Appliance.
    vCenter Replication Management Appliance に DNAT を使用する場合は、残りの手順をスキップします。代わりに、プロバイダ サイトで、DNAT ファイアウォール ルールを vCenter Replication Management Appliance の新しい IP アドレスで更新する必要があります。
  14. vCenter Replication Management Appliance[パブリック サービス エンドポイント] を新しい IP アドレスで更新します。
    1. 左側のペインで、[設定] をクリックします。
    2. [サービス エンドポイント][サービス エンドポイント アドレス] の横にある [編集] をクリックします。
    3. [サービス エンドポイント アドレス] ウィンドウで新しい IP アドレスを入力し、[適用] をクリックします。
  15. リモート テナント サイトで、新しい IP アドレスを使用するようにペアリングを更新するには、プロバイダ サイトと再ペアリングします。
    1. リモート テナント サイトの左側のペインで、[ピア サイト] をクリックします。
    2. パブリック サービス エンドポイント アドレスが更新されたプロバイダ サイトを選択し、[再ペアリング] をクリックします。
    3. [ペアリングの更新] ウィンドウで、新しい IP アドレスを使用して [パブリック サービス エンドポイント] を更新し、[更新] をクリックします。
      オプション 説明

      パブリック パブリック サービス エンドポイント

      更新された Appliance-New-IP-Address を入力します。

      SSO ユーザー名

      ADMINISTRATORS グループに属する、vCenter Server Lookup service の vSphere シングルサインオン administrator user name を入力します。

      SSO パスワード

      vCenter Server Lookup service の vSphere シングルサインオン administrator password を入力します。

      説明 必要に応じて、このペアの説明を入力します。
    4. サムプリントを確認し、プロバイダ サイトの SSL 証明書を受け入れます。

結果

これで、 VMware Cloud Director Availability アプライアンスは新しい IP アドレスを使用するようになります。