プロバイダは、2 つのサイト間でワークロードをレプリケートする場合、ソース サイトとターゲット サイトに応じて、新しいレプリケーションを開始するためにサポートされているデータ エンジンを有効にします。

重要: ソース サイトとターゲット サイトに応じてサポートされるデータ エンジンの詳細については、 レプリケーションの使用事例を参照してください。

レプリケーションの開始時に、VMware Cloud Director Availability は、現在有効なデータ エンジンがソース サイトとターゲット サイト間で一致するかどうかを確認します。

  • 両方のサイトで両方のデータ エンジンが有効になっている場合は、[クラシック] データ エンジンが優先されます。
  • 使用可能なデータ エンジンが両方のサイト間で一致しない場合、レプリケーションは失敗します。次の図の例では、ソース サイト(クラウド サイト C)では[クラシック] データ エンジンのみが有効で、ターゲット サイト(クラウド サイト D)では [VMC] のみが有効になっています。これは、このサイトでサポートされている唯一のデータ エンジンです。
たとえば、次の図では、矢印はレプリケーションの方向と使用されるデータ エンジンを示しています。
図 1. サポートされているサイト間のレプリケーションのために有効化されたデータ エンジン
サイト間で使用可能なデータ エンジンは、各データ エンジンがサポートされ有効になっている場所によって異なります。
注: 有効なデータ エンジンに関係なく、すでに開始されているレプリケーションは引き続き動作します。データ エンジンを有効化すると、新しいレプリケーションの開始にのみ影響します。

すでに開始されているレプリケーションに使用されているデータ エンジンを無効化しても、そのデータ エンジンには影響しません。

前提条件

  • 以前のバージョンでは[クラシック] データ エンジンのみがサポートされているため、[VMC] データ エンジンを有効にする場合は、VMware Cloud Director Availability 4.2 以降がサイトに正常に展開されていることを確認します。
  • 必要なすべてのネットワーク ポートがファイアウォールで開いていることを確認します。必要なオープン ポートの詳細については、「VMware Ports and Protocols」、または「オンプレミスのデプロイ要件」および「ネットワーク要件」を参照してください。

手順

  1. Cloud Director Replication Management Appliance の管理インターフェイスにログインします。
    1. Web ブラウザで、https://Cloud-Director-Replication-Management-Appliance-IP-Address/ui/admin に移動します。
    2. [Appliance ログイン] を選択し、root ユーザー パスワードを入力します。
    3. [ログイン] をクリックします。
  2. 左側のペインの [構成][設定] をクリックします。
  3. [サイト設定] で、[データ エンジン] の横にある [編集] をクリックします。
    1. [データ エンジン] ウィンドウで、レプリケーションのための 1 つまたは両方のデータ エンジンを有効化します。
      • [クラシック] - 移行と保護の両方をサポートします。
      • [VMC] - 移行のみをサポートします。
    2. [適用] をクリックします。
    このサイトの有効化されたデータ エンジンは、新しいレプリケーションを処理するために使用できるようになります。

次のタスク

両方のサイトで有効にすると、2 つのサイト間でこのデータ エンジンを使用する新しいレプリケーションを作成できます。