エンドポイント アドレスを選択して、アプライアンスが特定の通信トラフィックに使用するネットワーク インターフェイスを制御します。Tunnel Appliance で、ローカル クラウド アプライアンスとの通信用のアドレスを選択します。各 Replicator Appliance インスタンスで、管理トラフィック、受信および送信レプリケーション トラフィックのアドレスを選択します。
エンドポイント アドレスを選択するこことで、クラウド アプライアンスがネットワーク インターフェイス カード (NIC) で予期するトラフィックのタイプを制御します。トラフィック制御は、より具体的なネットワーク トポロジを可能にし、データと管理ネットワーク トラフィック間のトラフィック分離を目的としていません。
注:
- エンドポイント アドレスを選択すると、エンドポイント アドレスが IP アドレスに関連付けられます。選択した IP アドレスの変更後に新しいエンドポイント アドレスを適用するには、エンドポイントの再関連付けのために更新された IP アドレスを手動で選択します。
- 各エンドポイント用に選択した IP アドレスは、固定 IP アドレスを使用して構成する必要があります。
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Tunnel Appliance
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Tunnel Appliance の管理インターフェイスでは、サイトの内部トラフィックを制御するために、
Replicator Appliance インスタンスと
Cloud Director Replication Management Appliance から
Tunnel Appliance への通信用のエンドポイント アドレスを選択して、外部に接する
Tunnel Appliance アドレスを介した通信を回避できます。
Tunnel Appliance のトラフィックを制御することで、ローカル クラウド アプライアンスからのトラフィックが
Tunnel Appliance のインターネットに接続された NIC 経由でルーティングされることを回避できます。
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Replicator Appliance インスタンス
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各
Replicator Appliance インスタンスの管理インターフェイスで、トラフィックを制御するために、次のエンドポイント アドレスを選択できます。
- 管理トラフィックの場合は、サイト内のローカル クラウド アプライアンス間。
- 送信レプリケーション データ トラフィックの場合は、ターゲット ESXi ホストへ。
- 受信レプリケーション データ トラフィックの場合は、ソース ESXi ホストから。
Replicator Appliance インスタンスが
ESXi ホストまたは
Tunnel Appliance とは別のネットワーク上にある場合、これらのエンドポイントを選択すると、大量のレプリケーション データ トラフィックが直接ルーティングされ、ルーターが回避され、内部インフラストラクチャ ネットワーク全体への影響が軽減されます。
前提条件
VMware Cloud Director Availability 4.3 以降がクラウド サイトにデプロイされていることを確認します。
手順
- ローカル クラウド アプライアンスからのトラフィックを制御するための Tunnel Appliance エンドポイント アドレスを選択します。
- Web ブラウザで、https://Tunnel-Appliance-IP-Address に移動します。
https://Tunnel-Appliance-IP-Address/ui/admin ログイン画面が開きます。
- root ユーザーのパスワードを入力し、[ログイン] をクリックします。
[設定] 画面が開きます。
- [Appliance 設定] で、[トラフィック制御] セクションの横にある [編集] をクリックします。
[トラフィック制御] ウィンドウが開きます。
- [トンネル アドレス] ドロップダウン メニューから、ローカル クラウド アプライアンスからの通信用のエンドポイント IP アドレスを選択し、[適用] をクリックします。
- 管理トラフィックとローカル ESXi ホストからのトラフィックを制御するために、Replicator Appliance インスタンス エンドポイント アドレスを選択します。
- Web ブラウザで、https://Replicator-Appliance-IP-Address に移動します。
https://Replicator-Appliance-IP-Address/ui/admin ログイン画面が開きます。
- root ユーザーのパスワードを入力し、[ログイン] をクリックします。
[システムの健全性] 画面が開きます。
- 左側のペインで、[設定] をクリックします。
- [Appliance 設定] で、[トラフィック制御] セクションの横にある [編集] をクリックします。
[トラフィック制御] ウィンドウが開きます。
- [管理アドレス] ドロップダウン メニューから、ローカル クラウド アプライアンス間の管理トラフィックのエンドポイント IP アドレスを選択します。この場合、Tunnel Appliance は特定のデータ エンドポイントを設定しない場合にすべてのトラフィックをリダイレクトします。
- [NFC アドレス] ドロップダウン メニューから、ターゲット ESXi ホストへの送信 Network File Copy (NFC) トラフィックのエンドポイント IP アドレスを選択します。ESXi ホストへのすべての送信データ トラフィックは、このエンドポイント アドレスを通過します。
- [LWD アドレス] ドロップダウン メニューから、受信 Lightweight Delta Protocol (LWD) トラフィックのエンドポイント IP アドレスを選択します。このエンドポイント アドレスは、ローカル ソース ESXi ホストから受信データ トラフィックを受信します。
- 選択したエンドポイント アドレスを確認するには、[適用] をクリックします。
クラウド サイト内の残りの
Replicator Appliance インスタンスに対して、この手順を繰り返します。
- すべての Replicator Appliance インスタンスを構成した後、Cloud Director Replication Management Appliance で新しい Tunnel Appliance エンドポイント アドレスへのトンネリングを有効にします。
- Web ブラウザで、https://Cloud-Replication-Management-Appliance-IP-Address/ui/admin に移動します。
- [Appliance ログイン] または [SSO ログイン] を選択し、root または single sign-on ユーザー認証情報を入力します。
- [ログイン] をクリックします。
- 左側のペインの [構成] セクションで [設定] をクリックします。
- [サービス エンドポイント] で、[Tunnel Service アドレス] の横にある [編集] をクリックします。
- [Tunnel Service 設定] ウィンドウで、Tunnel Appliance の root ユーザーのパスワードを入力します。
[Tunnel Service エンドポイントのアドレス] はすでに入力されており、
[Appliance ユーザー] は
root に設定されています。
- [適用] をクリックします。
- サムプリントを確認し、Tunnel Service の証明書を受け入れます。
結果
選択したエンドポイント アドレスは、受信トラフィックと送信トラフィックを制御します。
次のタスク
選択したエンドポイント アドレスが VMware Cloud Director Availability 接続に影響しないようにすることができます。詳細については、クラウド サイトでのアップタイムとローカルおよびリモート接続の確認を参照してください。