テナント データセンターでは、On-Premises to Cloud Director Replication Appliance の管理インターフェイスを使用して、最初に OVA のデプロイ中に設定した初期 root ユーザー パスワードを変更する必要があります。次に、アプライアンスをローカル vCenter Server Lookup service に登録し、VMware Cloud on AWSVMware Cloud Director Availability に登録します。

前提条件

  • ペアリングする前に、On-Premises to Cloud Director Replication Appliance がデプロイされているテナント データセンターの tenant-public-IP-address が信頼できる IP アドレスとして追加されていることを確認します。サービス プロバイダとしてテナントの IP アドレスを追加する方法については、デプロイのための VMware Cloud on AWS での SDDC の準備の手順 8 を参照してください。

手順

  1. On-Premises to Cloud Director Replication Appliance の管理インターフェイスにログインします。
    1. Web ブラウザで、https://On-Prem-Appliance-IP-Address/ui/admin に移動します。
    2. [Appliance ログイン] を選択し、最初の OVA デプロイ時に設定した root ユーザー パスワードを入力します。
    3. [ログイン] をクリックします。
    アプライアンスがまだ構成されていないため、 https://On-Prem-Appliance-IP-Address/ui/portal/initial-config 画面にリダイレクトされます。
  2. [VCDA Appliance のパスワード] ウィンドウで、OVA のデプロイ時に設定された初期 root ユーザー パスワードを変更します。
    1. OVA のデプロイ時に構成された初期 root ユーザー パスワードを入力します。
    2. 新しいパスワードを入力して確認します。
      入力するパスワードは、8 文字以上のセキュアなパスワードにする必要があり、次の文字で構成されている必要があります。
      • 1 文字以上の小文字。
      • 1 文字以上の大文字。
      • 1 文字以上の数字。
      • &、#、% などの 1 文字以上の特殊文字。
    3. 新しいパスワードを入力して確認したら、[適用] をクリックします。
      [はじめに] 画面が開きます。
  3. [初期セットアップ ウィザードの実行] リンクをクリックします。
  4. On-Premises to Cloud Director Replication ApplianceVMware Cloud on AWSVMware Cloud Director Availability とペアリングするには、[初期セットアップ] ウィザードを完了します。
    1. [Lookup Service の詳細] 画面で、ローカル vCenter Server Lookup service とそのユーザー認証情報を入力し、[次へ] をクリックします。
      オプション 説明
      Lookup Service のアドレス オンプレミス データセンターのローカル vCenter Server Lookup service の IP アドレスを入力し、Tab キーを押して、アドレスを https://Lookup-Service-IP-Address:443/lookupservice/sdk として自動入力します。
      SSO 管理者ユーザー名 オンプレミスの Single Sign-On ドメインの管理者権限を持つローカル ユーザーを入力します(例:[email protected])。
      パスワード 管理者ユーザーのパスワードを入力します。
      サムプリントを確認し、オンプレミス vCenter Server Lookup service の SSL 証明書を受け入れます。
    2. [サイトの詳細] 画面で、このオンプレミス サイトの名前を入力し、[次へ] をクリックします。
      オプション 説明
      サイト名 この On-Premises to Cloud Director Replication Appliance のサイト名を入力します。
      重要: サイト名は、このオンプレミス アプライアンス インスタンスの ID として使用され、後で変更することはできません。
      説明 必要に応じて、このサイトの説明を入力します。
    3. [クラウドの詳細] 画面で、オンプレミスの VMware Cloud Director Availability アプライアンスと VMware Cloud on AWSVMware Cloud Director Availability をペアリングします。
      オプション 説明
      サービス エンドポイント アドレス サービス プロバイダによって提供される VMware Cloud on AWS での VMware Cloud Director Availabilityパブリック サービス エンドポイント の公開 IP アドレスを入力します。
      組織管理者 Cloud Director instance組織管理者ユーザーを入力します(例:admin@org)。
      組織パスワード 組織管理者ユーザーのパスワードを入力します。
      クラウドからのアクセスを許可 [クラウドからのアクセスを許可] を選択します。このオプションを選択すると、クラウド プロバイダと組織管理者が、オンプレミス サイトに対する認証を行わずに、オンプレミスのワークロードを検出してクラウドにレプリケートできるようになります。
      VMware Cloud on AWSVMware Cloud Director Availability クラウド サイトで有効な CA 署名付き証明書が使用されていない場合は、サムプリントを確認し、 VMware Cloud on AWSVMware Cloud Director Availability にある Tunnel Service パブリック サービス エンドポイント の SSL 証明書を受け入れます。
    4. [設定内容の確認] 画面で、[今すぐローカル配置を構成] を選択し、[終了] をクリックします。
      On-Premises to Cloud Director Replication Appliance は、 VMware Cloud on AWSVMware Cloud Director Availability とペアリングされます。
  5. 仮想マシンの On-Premises to Cloud Director Replication Appliance 配置を構成するには、[配置の構成] ウィザードを完了します。
    1. [仮想マシン フォルダ] 画面で、リカバリされた仮想マシンの場所を参照し、[次へ] をクリックします。
    2. [コンピューティング リソース] 画面で、リカバリされた仮想マシンのターゲット コンピューティング リソースを参照し、[次へ] をクリックします。
    3. [デフォルトのネットワーク] 画面で、フェイルオーバー後に仮想マシンのネットワーク インターフェイスを接続するネットワークを参照し、[次へ] をクリックします。
    4. [データストア] 画面で、レプリケートされた仮想マシンとディスク ファイルを格納する場所を参照し、[次へ] をクリックします。
    5. [設定内容の確認] 画面で選択した構成を確認し、[終了] をクリックします。

結果

On-Premises to Cloud Director Replication Appliance が構成され、VMware Cloud on AWS とペアリングされます。

次のタスク

これで、移行を作成し、ペアリングされたオンプレミス サイトから VMware Cloud on AWS にワークロードを移行できるようになりました。これらの VMware Cloud Director service への移行は、VMware Cloud Director への移行と同じ構成に従います。移行の作成とワークロードの移行の詳細については、『User Guide』の移行の作成および移行タスクの実行を参照してください。