ストレージ ポリシーは、仮想マシンの暗号化を促進します。ストレージ ポリシーで暗号化を有効にしてから、仮想マシンの構成ファイルとそのディスクに割り当てます。レプリケーションは暗号化ステータスに従います。レプリケーションに仮想マシンを追加する前に、まず仮想マシンを暗号化します。

重要: 暗号化された仮想マシンと暗号化されていない仮想マシンの両方を含む vApp はレプリケートできません。
レプリケートされた仮想マシンが暗号化された状態から暗号化されていない状態に変更された場合は、レプリケーションを停止してから起動することで再確立します。

前提条件

ソース サイトとターゲット サイトのバージョンの前提条件:
  • vSphere DR および移行の場合は、ソース サイトとターゲット サイトの両方で vCenter Server 7.0 U2 以降と VMware Cloud Director Availability 4.5 以降を使用します。
  • または、VMware Cloud Director によってバッキングされているクラウド サイトの場合は、vCenter Server 6.7 U3 以降、サポートされているバージョンの VMware Cloud Director Availability、および VMware Cloud Director 10.1 以降を使用します。
ソース サイトとターゲット サイトの両方の ESXi ホストの前提条件:
すべての ESXi ホストに HBR エージェント VIB をインストールします。アプライアンスから HBR エージェント VIB ファイルを直接ダウンロードするには:
  • アプライアンスのタイプとデプロイに応じて、アプライアンスの次の URL からファイルをダウンロードします。
    • https://vCenter_Replication_Management_Appliance_Address:8043/hbr-agent.vib ファイル。
    • https://Replicator_Appliance_Address/hbr-agent.vib ファイル。
  • または、アプライアンス ファイルシステムから、/opt/vmware/hbr/vib/vmware-hbr-agent-build_number.i386.vib ファイルをダウンロードします。
HBR エージェントをインストールすると、ソース ESXi ホストから送信されたトラフィックが暗号化され、エンドツーエンドの暗号化が提供されます。HBR エージェントをターゲット ESXi ホストにインストールすると、レプリケーションのリバースが可能になり、リバース レプリケーション トラフィックもエンドツーエンドで暗号化されます。

VIB の詳細およびインストール方法については、『VMware ESXi アップグレード ガイド』のVIB、イメージ プロファイル、およびソフトウェア デポを参照してください。

ソース サイトとターゲット サイトの両方の vCenter Server インスタンスの前提条件:
  • vSphere でキー プロバイダを構成します。詳細については、『vSphere セキュリティ ガイド』の仮想マシンの暗号化を参照してください。
    • vSphere 7.0 以降では、外部キー サーバを必要としない VMware vSphere® Native Key Provider™ を構成します。詳細については、『vSphere セキュリティ ガイド』のvSphere Native Key Provider の構成と管理を参照してください。
    • または、vSphere 6.x または 7.x および VMware Cloud Director によってバッキングされているクラウド サイトの場合は、外部キー サーバ(以前のキー管理サーバ クラスタ)を構成し、クラスタ名が一致していることを確認します。標準キー プロバイダの構成の詳細については、『vSphere セキュリティ ガイド』のキー管理サーバ クラスタの設定を参照してください。
  • ソースとターゲットの両方の vCenter Server インスタンスに同じキー プロバイダを使用します。詳細については、『vSphere セキュリティ ガイド』のvSphere Native Key Provider の概要を参照してください。

    両方のサイトで同じ vSphere キー プロバイダを使用するようにするには、たとえば、サイト A からキー プロバイダをバックアップしてから、サイト B でリストアして、デフォルトとして設定します。

VMware Cloud Director によってバッキングされているクラウド サイトの前提条件:

手順

  1. 左側のペインで、レプリケーションの方向を選択します。
    • VMware Cloud Director によってバッキングされるクラウド サイト間のレプリケーションの場合は、クラウド サイトからの受信レプリケーションまたはクラウド サイトへの送信レプリケーションのいずれかを選択します。
    • vSphere DR および移行の場合、暗号化されたレプリケーションはすべてのレプリケーション方向をサポートし、任意のレプリケーション方向を選択できます。
  2. 暗号化された仮想マシンのレプリケーションを作成するには、新しい保護または新しい移行のいずれかを選択します。
    • [すべてのアクション] > [新しい保護] をクリックします。
    • [すべてのアクション] > [新しい移行] をクリックします。
  3. [新しいレプリケーション] ウィザードを最後まで実行します。
    1. [クラウド vApp と仮想マシン] 画面で、[暗号化済み] 列のステータスが はい と表示されている仮想マシンのみを選択し、[次へ] をクリックします。
      注: 暗号化された仮想マシンのレプリケーションで、暗号化された仮想マシンのみを選択します。
    2. [ターゲット VDC とストレージ ポリシー] 画面で、[ストレージ ポリシー] の下の [暗号化機能] 列に 暗号化済み と表示されているストレージ ポリシーを選択し、[次へ] をクリックします。
      暗号化された仮想マシンを選択した後は、暗号化されたストレージ ポリシーのみを選択できます。
    3. [設定] 画面でレプリケーション設定を構成し、[次へ] をクリックします。
    4. [設定] 画面で [シード仮想マシンの構成] を選択した場合は、[シード仮想マシン] 画面でシードを選択し、[次へ] をクリックします。
    5. [設定内容の確認] 画面で、レプリケーション設定が正しいことを確認し、[終了] をクリックします。
    暗号化された仮想マシンを含むレプリケーションの最初の同期は、同じハードウェアで暗号化されていない仮想マシンを含む同じ設定のレプリケーションよりも時間がかかります。

結果

暗号化された仮想マシンのみを含む新しいレプリケーションでは、レプリケーション データ通信に暗号化が使用されます。