VMware Cloud Director Container Service Extension 4.0 以降では、VMware Cloud Director Container Service Extension サーバは高可用性を備えています。このセクションでは、高可用性の機能について詳しく説明します。

VMware Cloud Director Container Service Extension サーバの高可用性とは、問題が発生しても継続的に機能し続けることです。高可用性サーバでは、インシデントが発生した場合、影響を受けるノードからワークロードと構成を移行できます。計画外の中断を最小限に抑えられるため、常にサーバの動作を継続させることができます。

次の表に、 VMware Cloud Director Container Service Extension サーバの高可用性の機能の詳細を示します。
機能 説明
サーバの水平スケーラビリティ VMware Cloud Director Container Service Extension サービスを複数の仮想マシンで同時に実行できます。
冗長なソフトウェアやアプリケーションの排除 ソフトウェアが障害に対応する能力。Systemctl は、VMware Cloud Director Container Service Extension サービスが失敗するたびに再起動します。
単一障害点なし 1 つのコンポーネントで障害が発生しても、インフラストラクチャ全体がクラッシュすることはありません。VMware Cloud Director Container Service Extension サーバで障害が発生しても、VMware Cloud Director は要求を受け入れることができます。クラスタのアップグレードおよびサイズ変更操作では、VMware Cloud Director Container Service Extension サーバが実行されている必要はありません。
フォールト トレランス システムが障害からリカバリできます。VMware Cloud Director Container Service Extension は、クラスタ作成ワークフローの機能として自動修復を備えています。詳細については、「Tanzu Kubernetes Grid クラスタの作成」を参照してください。
ディザスタ リカバリ 物理データセンターなどのインフラストラクチャが破損した致命的なイベントからのリカバリ。VMware Cloud Director Container Service Extension はステートレスであるため、その構成情報はすべて RDE の形式で VMware Cloud Director データベースに格納されています。すべてのクラスタ RDE も VMware Cloud Director データベースに格納されています。RDE は、VMware Cloud Director ディザスタ リカバリ戦略を使用して OVDC とともにバックアップできます。

クラスタの障害に備えて、VMware Cloud Director™ Object Storage Extension™ を使用してクラスタ情報をバックアップすることをお勧めします。詳細については、「Kubernetes クラスタのバックアップとリストア」を参照してください。