サービス プロバイダは、VMware Cloud Director Container Service Extension エアギャップ環境をセットアップし、VMware Cloud Director Container Service Extension が操作する必要のある依存関係を含むローカル コンテナ レジストリをテナント ユーザー向けに作成するための手順を実行する必要があります。

前提条件

  • Docker エンジンまたは cli があり、ローカル マシンに imgpkg がインストールされていることを確認します。
    • Docker をインストールするには、「Docker Desktop」を参照してください。
    • imgpkg をインストールするには、「Carvel: imgpkg」を参照してください。
  • VMware Cloud Director Container Service Extension サーバおよび目的のテナント データセンターから VMware Cloud Director パブリック エンドポイントにアクセスできることを確認します。これは、ブートストラップ仮想マシン、Kubernetes Cloud Provider for VMware Cloud DirectorKubernetes Cluster API Provider for VMware Cloud DirectorKubernetes Container Storage Interface driver for VMware Cloud Director が呼び出しを行うときに必要となります。
  • レジストリと VMware Cloud Director エンドポイントを解決する DNS サーバ。
  • ブートストラップ仮想マシンおよび他のすべての制御プレーンまたはワーカー仮想マシンがイメージをプルできる、ローカル コンテナ レジストリ URL を指定します。詳細については、「ローカル コンテナ レジストリ」を参照してください。
  • プライベート レジストリで自己署名証明書が使用されている場合は、ブートストラップ仮想マシンとクラスタ証明書セクションを自己署名証明書で更新します。この手順により、ブートストラップ仮想マシンやノード仮想マシンなどのクラスタ仮想マシンがプライベート レジストリを信頼できるようになります。詳細については、サーバーの詳細を参照してください。

    次のスクリーンショットに、VMware Cloud Director 用の Kubernetes Container Clusters プラグインでコンテナ レジストリの設定と証明書を構成するワークフローの詳細を示します。

    このスクリーンショットは、Kubernetes Container Cluster ユーザー インターフェイス プラグインでのコンテナ レジストリ設定の詳細を示しています。
  • http://projects.registry.vmware.com からローカル マシンに VMware Cloud Director Container Service Extension バイナリをダウンロードするために、インターネットにアクセスできることを確認します。

手順

  1. Docker を開き、次のコマンドを実行して http://projects.registry.vmware.com から getting-started_airgapped イメージをプルします。
    • 4.2 の場合:
      docker pull projects.registry.vmware.com/vmware-cloud-director/getting-started-airgapped:v0.1.2
    • 4.2.1 の場合:
      docker pull projects.registry.vmware.com/vmware-cloud-director/getting-started-airgapped:v0.1.3
    • 4.2.2 の場合:
      docker pull projects.registry.vmware.com/vmware-cloud-director/getting-started-airgapped:v0.1.4
  2. イメージを展開してスクリプトにアクセスし、ローカル ディレクトリを作成します。
    • 4.2 の場合:
      docker create --name "temp_container" projects.registry.vmware.com/vmware-cloud-director/getting-started-airgapped:v0.1.2
      docker export "temp_container" -o temp_container.tar
      docker container rm "temp_container"
      mkdir -p temp_container_fs
      tar xvf temp_container.tar -C temp_container_fs
      cd ./temp_container_fs/src/artifact
    • 4.2.1 の場合:
      docker create --name "temp_container" projects.registry.vmware.com/vmware-cloud-director/getting-started-airgapped:v0.1.3
      docker export "temp_container" -o temp_container.tar
      docker container rm "temp_container"
      mkdir -p temp_container_fs
      tar xvf temp_container.tar -C temp_container_fs
      cd ./temp_container_fs/src/artifact
    • 4.2.2 の場合:
      docker create --name "temp_container" projects.registry.vmware.com/vmware-cloud-director/getting-started-airgapped:v0.1.4
      docker export "temp_container" -o temp_container.tar
      docker container rm "temp_container"
      mkdir -p temp_container_fs
      tar xvf temp_container.tar -C temp_container_fs
      cd ./temp_container_fs/src/artifact
  3. このディレクトリで、次のスクリプトを実行して依存関係を組織のローカル コンテナ レジストリに公開します。次に示すように、レジストリのパスには厳密な依存関係があります。
    ./getting_started.sh "dependencies.txt" base.myregistry.company.com
    注:
    • getting-started-airgapped イメージ内のデフォルトの dependencies.txt には、サポートされているバージョンの Tanzu Kubernetes Grid エアギャップ環境で VMware Cloud Director Container Service Extension を使用するために必要なコンテナの完全なリストが含まれています。Tanzu Kubernetes Grid のサポートされているバージョンについては、「互換性」セクションを参照してください。
    • dependencies.txt ファイルを編集して、ダウンロードするコンポーネントをカスタマイズできます。dependencies.txt の対応する行の前に # を挿入することで、エアギャップ コンポーネントの処理を抑制できます。
  4. projects.registry.vmware.com からローカル コンテナ レジストリに Tanzu コア パッケージをアップロードする必要があります。これを行うには、次のうち該当するリリースの Tanzu Kubernetes Grid の手順を使用します。
  5. Tanzu Kubernetes Grid 2.3.1、2.4、および 2.5 クラスタを作成する必要がある場合は、Tanzu Kubernetes Grid 2.3.1、2.4、および 2.5 CLI プラグインをレジストリ パス <registry_url>/tanzu_cli/plugins/plugin-inventory:latest にアップロードする必要があります。詳細な手順については、「Move the Tanzu CLI and CLI Plugins to Your Internet-Restricted Environment」を参照してください。
    注: VMware Cloud Director Container Service Extension 4.2 以降では、 Tanzu Kubernetes Grid イメージがアップロードされるパスに厳密な依存関係があります。
    • レジストリのベースが base.myregistry.company.com の場合、Tanzu Kubernetes Grid のコンテンツは base.myregistry.company.com/tkg にアップロードする必要があります。
    • レジストリのベースが base.myregistry.company.com の場合、VMware Cloud Director のイメージは base.myregistry.company.com/vmware-cloud-director にアップロードする必要があります。
    • レジストリ ベースが base.myregistry.company.com の場合、TKG 2.3.1、TKG 2.4、および TKG 2.5 用の Tanzu CLI プラグインを base.myregistry.company.com/tanzu_cli/plugins/plugin-inventory:latest にアップロードする必要があります。
    これは、サブパス tkgvmware-cloud-directortanzu_cli を同列に置く必要があることを意味します。

結果

エアギャップ環境がセットアップされ、すべての必要なリソースがローカル コンテナ レジストリ内にあるため、組織はインターネット アクセスがなくても VMware Cloud Director Container Service Extension を使用できます。