Tanzu Kubernetes Grid によってプロビジョニングされたクラスタに、人工知能と機械学習のワークロードをデプロイできます。人工知能と機械学習のワークロードのデプロイには、サービス プロバイダによる初期設定、およびクラスタ作成ワークフローでの組織管理者とテナント ユーザーによる構成が必要です。

VMware Cloud Director 環境を準備して、人工知能と機械学習のワークロードを処理できるクラスタをプロビジョニングするには、サービス プロバイダが vGPU ポリシーを作成し、組織仮想データセンターに vGPU ポリシーを追加する必要があります。サービス プロバイダがこれらの手順を実行すると、テナント ユーザーは人工知能と機械学習のワークロードを Tanzu Kubernetes Grid クラスタにデプロイできます。vGPU 機能を備えた Tanzu Kubernetes Grid クラスタを作成するには、 Tanzu Kubernetes Grid クラスタの作成を参照してください。
注: 以降のセクションは、VMware でサポートされなくなった Tanzu Kubernetes Grid 1.6.1 にのみ適用されます。vGPU 機能を使用するには、 VMware Cloud Director Container Service Extension と相互運用可能なバージョン 2.1 以降の Tanzu Kubernetes Grid を使用します。

BIOS ファームウェアの制限事項

VMware Cloud Director Container Service Extension Tanzu Kubernetes Grid テンプレートは BIOS ファームウェアを使用して構築されており、このファームウェア構成を変更することはできません。このファームウェアの BAR1 メモリは 256 MB を超えることはできません。BAR1 メモリが 256 MB を超える NVIDIA GRID カードには EFI ファームウェアが必要です。ファームウェアの制限事項の詳細については、VMware vSphere:NVIDIA 仮想 GPU ソフトウェアのドキュメントを参照してください。

EFI ファームウェアを使用したカスタム イメージの作成

Tanzu Kubernetes Grid テンプレートに適用される BIOS ファームウェアの制限事項を解消するために、サービス プロバイダは vSphere で EFI ファームウェアを使用してカスタム イメージを作成できます。詳細については、「サービス プロバイダとしての VMware Cloud Director Container Service Extension の使用」の「人工知能と機械学習のワークロードを許可するための Tanzu Kubernetes Grid クラスタでの vGPU の構成」セクションを参照してください。