vCloud Director Object Storage Extension は、vCloud Director のユーザーにオブジェクト ストレージ機能を提供するためにデータセンターにインストールする、スタンドアローンのミドルウェア サービスです。

vCloud Director Object Storage Extension のアーキテクチャ

インストールおよび構成中に、vCloud Director Object Storage Extension のユーザー インターフェイスは、ポータルの拡張性フレームワークを使用して、vCloud Director へのユーザー インターフェイス プラグインとして登録されます。そのため、vCloud Director Object Storage Extension のユーザー インターフェイスには、vCloud Director Service Provider Admin Portal からシステム管理者として、または vCloud Director Tenant Portal から組織ユーザーとして、直接アクセスできます。

vCloud Director Object Storage ExtensionCloudian HyperStore ストレージ クラスタ上で実行されます。次の図は、vCloud Director Object Storage Extension のアーキテクチャ、および VMware と Cloudian コンポーネントとの間のネットワーク接続を示しています。

vCloud Director Object Storage Extension のコンポーネント

vCloud Director Object Storage Extension は、次の表に示すコンポーネントで構成されています。

表 1. vCloud Director Object Storage Extension のコンポーネント
コンポーネント 説明
vCloud Director Object Storage Extension サービス ポート 443 でのデータ パスおよび制御パスのための API を提供する、vCloud Director Object Storage Extension のパブリック サービス。
vCloud Director Object Storage Extension Keeper (voss_keeper) サービス vCloud Director Object Storage Extension サービスおよび voss_cli コマンドライン ユーティリティのシステム サービス。voss_keeper サービスはシステム サービスとして実行し、systemctl コマンドライン ユーティリティを使用して管理できます。

voss_keeper サービスを停止すると、ポート 443 の vCloud Director Object Storage Extension サービスも停止します。

  • vCloud Director Object Storage Extension ミドルウェア サービスとユーザー インターフェイス プラグインをインストールして起動します。
  • vCloud Director Object Storage Extension が使用する Java デーモンの健全性を監視します。
  • クラスタ内の vCloud Director Object Storage Extension ノード間の構成を同期します。
  • 内部の仮想 IP 変換サーバをインストールして起動します。
コマンドライン ユーティリティ (voss_cli) vCloud Director Object Storage Extension を構成し、Java デーモンを開始または停止するために必要なスクリプトを含んでいます。
VMware 国際化対応プロトコル サービス この内部サービスは、vCloud Director Object Storage Extension のユーザー インターフェイス内のテキスト文字列を翻訳します。サービスはシステム サービスとして実行し、systemctl コマンドライン ユーティリティを使用して管理できます。

vCloud Director Object Storage Extension でのロールと権限

vCloud Director パースペクティブから有効になっているアカウントを持つユーザーは、vCloud Director Object Storage Extension にアクセスできます。

表示される項目と実行できるアクションは、vCloud Director 組織内のユーザー プロファイルに割り当てられている権限によって異なります。

vCloud Director のユーザー プロファイルに割り当てられた権限は、vCloud Director Object Storage Extension でのユーザー ロールを定義します。

次の表には、vCloud Director の権限と vCloud Director Object Storage Extension ロール間のマッピングが含まれています。

vCloud Director Object Storage Extension テナント ポータル ロール vCloud Director の権限
プロバイダ管理者
  • 全般:管理者の表示
  • プロバイダ VDC:表示
  • 組織 VDC:表示
  • UI プラグイン:表示
テナント管理者
  • 全般:管理者の表示
  • 組織 VDC:表示
  • UI プラグイン:表示

vCloud Director Object Storage Extensionテナント管理者に対して、vCloud Director でのユーザー プロファイルにプロバイダ VDC:表示の権限を割り当ててはなりません。プロバイダ VDC:表示の権限をテナント管理者に割り当てると、vCloud Director Object Storage Extension のユーザー ロールがプロバイダ管理者に変更されます。

テナント ユーザー
  • UI プラグイン:表示

vCloud Director Object Storage Extensionテナント ユーザーに対して、vCloud Director でのユーザー プロファイルに全般:管理者の表示および全般:管理者の表示の権限セットを割り当ててはなりません。この権限セットをテナント ユーザーに割り当てると、vCloud Director Object Storage Extension でのユーザー ロールがテナント管理者に変更されます。

vCloud Director の事前定義済みのロールと権限の詳細については、事前定義ロールとその権限を参照してください。