VMware Cloud Director Object Storage Extension に初めてログインすると、VMware Cloud Director Object Storage Extension のインベントリが空になり、[はじめに] 画面で、バケット、vApp、およびカタログを操作するための最初の手順が示されます。
バケットについて
ファイルを VMware Cloud Director Object Storage Extension にアップロードする前に、バケットを作成する必要があります。その後、任意の数のファイルをバケットにアップロードできます。バケットは、ストレージの論理ユニットです。バケットは、VMware Cloud Director Object Storage Extension の基本的なコンテナです。
VMware Cloud Director Object Storage Extension のユーザー インターフェイスからバケットにアクセスして管理することができます。バケットの操作を参照してください。または、VMware Cloud Director Object Storage Extension がサポートする S3 API を使用できます。VMware Cloud Director Object Storage Extension S3 API の操作を参照してください。
キー | 値 |
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部署 | 財務 |
レポート | 月単位 |
バケット名はグローバルに一意で、名前空間はすべての VMware Cloud Director 組織間で共有されます。バケットを作成すると、そのバケットの名前は、そのバケットが削除されるまで、VMware Cloud Director 組織の別のバケットに使用することができません。バケット名は、S3 バケットの命名要件に従う必要があります。Amazon S3 バケットの命名要件を参照してください。
オブジェクトについて
VMware Cloud Director Object Storage Extension 内のオブジェクトは、バケットにアップロードするファイルです。
タグのキーと値のペアを追加することで、バケット内のオブジェクトを分類できます。オブジェクトの所有者であり、オブジェクトを格納しているバケットに対して読み取りおよび書き込みの権限がある場合は、オブジェクトにプロパティを追加できます。キーと値のペアの形式でメタデータを定義して、オブジェクトにプロパティを追加します。
組織管理者は、組織内のすべてのユーザーが所有するオブジェクトにアクセスして、それらを管理できます。組織ユーザーは、自分が所有するオブジェクトと、自分と共有されているオブジェクトにアクセスして、それらを管理できます。
VMware Cloud Director Object Storage Extension のユーザー インターフェイスで画像、テキスト、PDF、オーディオ、ビデオ ファイルを直接プレビューできます。
VMware Cloud Director Object Storage Extension での vApp の操作方法について
vApp は、ネットワークを介して通信し、環境内のリソースとサービスを使用する複数の相互運用可能な仮想マシンのパッケージ/コンテナです。vApp 内の仮想マシンは、1 つのユニットとして管理され、OVA および OVF 形式で配布されます。VMware Cloud Director Object Storage Extension を使用すると、VMware Cloud Director 環境で使用していない vApp を保存できます。vApp を VMware Cloud Director からキャプチャして VMware Cloud Director Object Storage Extension に移動する場合は、vApp データを VMware Cloud Director データストアから、VMware Cloud Director Object Storage Extension が使用するバックエンド ストレージ アプライアンスにコピーします。vApp を VMware Cloud Director からキャプチャすることによって、ストレージ予約は VMware Cloud Director Object Storage Extension にコピーされません。
後で、VMware Cloud Director Object Storage Extension にキャプチャし、保存した vApp のいずれかが必要になる場合に、vApp を元の場所に戻すことができます。バックアップとアーカイブの目的で、OVA ファイルとして vApp をダウンロードすることもできます。
VMware Cloud Director Object Storage Extension のカタログについて
VMware Cloud Director Object Storage Extension のカタログは VMware Cloud Director のカタログと似ており、vApp および仮想マシンのテンプレートのコンテナとして機能します。
ISO、OVA、OVF、および VMDK ファイルを VMware Cloud Director Object Storage Extension カタログにアップロードできます。
VMware Cloud Director Object Storage Extension のカタログは、VMware Cloud Director の外部カタログとして使用できます。組織管理者は、VMware Cloud Director 組織を VMware Cloud Director Object Storage Extension 内のカタログにサブスクライブできます。サブスクリプションでは、VMware Cloud Director 環境のコンピューティング リソースを使用することなく、VMware Cloud Director Object Storage Extension に保存されているすべてのファイルを VMware Cloud Director 組織のユーザーが使用できるようになります。VMware Cloud Director 組織を外部カタログにサブスクライブすることについては、『VMware Cloud Director テナント ポータル ガイド』の外部カタログのサブスクライブを参照してください。
VMware Cloud Director Object Storage Extension でカタログを作成すると、バケットも作成され、システム バケットとして予約されます。このバケットは、ユーザーによって作成されたバケットを管理する方法で管理することはできません。
セキュリティ認証情報について
VMware Cloud Director Object Storage Extension は、S3 互換 API と AWS 署名 V4 認証をサポートします。セキュリティ認証情報は、S3 API 要求を認証するために使用され、アクセス キーとプライベート キーで構成されます。VMware Cloud Director Object Storage Extension は、ユーザーおよびアプリケーション タイプのセキュリティ認証情報をサポートします。
ユーザー認証情報を使用して S3 API 要求を認証すると、自分が所有している、または自分と共有されているすべてのバケットおよびオブジェクトにアクセスして、それらを管理できます。
アプリケーション認証情報を使用して S3 API 要求を認証すると、バケット レベルでオブジェクトにアクセスして管理できます。