バケット ログでは、すべてのアクティビティをバケット レベルで記録できます。

バケットのログ作成を設定するときに、ログ ファイルを保存するターゲット バケットを定義します。その後、オブジェクトを追加、変更、または削除するたびに、VMware Cloud Director Object Storage Extension はアクションをログ ファイルに記録します。

バケット ログを書き込むには、VMware Cloud Director Object Storage Extension はシステム ロガーという専用のログ配信アカウントを使用します。ログ配信アカウントは、通常のアクセス制御の制限対象となります。バケットのログ作成を設定すると、VMware Cloud Director Object Storage Extension はターゲット バケットに対する バケットの書き込み権限および ACL の読み取り権限をシステム ロガー アカウントに付与します。

ログ ファイルは、VMware Cloud Director Object Storage Extension 内の他のオブジェクトと同じように操作できます。ログ ファイルを VMware Cloud Director Object Storage Extension で直接プレビューすることも、ログをローカルでダウンロードすることもできます。

VMware Cloud Director Object Storage ExtensionECS ストレージ プラットフォームを使用している場合、バケットのログ作成はできません。ECS ストレージ プラットフォームでは、バケットのログ作成はサポートされません。

Cloudian HyperStore を使用している場合は、バケット ログを操作できます。

バケットのログ作成の有効化

バケットのログ作成を有効にするには、ログ ファイルを保存するターゲット バケットを選択し、必要に応じて他のユーザーとログ ファイルを共有します。

前提条件

バケットのログ作成を有効にするには、必要な権限のセットがあることを確認します。
ユーザー ロール 実行できること
組織管理者 組織内のユーザーが所有するバケットのログ構成を管理します。
組織ユーザー 自分が所有するバケットのログ構成を管理します。

手順

  1. VMware Cloud Director tenant portal にログインします。
  2. [その他の操作] ドロップダウン メニューから [オブジェクト ストレージ] を選択します。
  3. [バケット] ペインで、編集するバケットの名前をクリックします。
  4. [プロパティ] をクリックします。
  5. [ログ記録] カードで、テキストをクリックします。
  6. ログ作成の構成の詳細を入力し、[保存] をクリックします。
    1. ログ ファイルを保存するターゲット バケットを選択します。
      VMware Cloud Director Object Storage Extension は、ターゲット バケットに対する バケットの書き込みおよび ACL の読み取り権限を、システム ロガーという名前のログ配信アカウントに付与します。
    2. (オプション) ログ ファイルのプリフィックスを入力します。
    3. (オプション) ターゲット バケット内のフォルダにログ ファイルを保存するには、[フォルダとしてのプリフィックス] チェック ボックスを選択します。
    4. (オプション) ログ ファイルを他のユーザーと共有します。
      • テナント組織のユーザーとログ ファイルを共有するには、[テナント ユーザー] 行のトグル ボタンを使用します。
      • すべてのテナント組織の認証ユーザーとログ ファイルを共有するには、[認証済みユーザー] 行のトグル ボタンを使用します。
      • すべてのユーザーとログ ファイルを共有するには、[パブリック] 行のトグル ボタンを使用します。
      • 組織内の特定のユーザーとログ ファイルを共有するには、[ユーザーの追加] ボタンをクリックし、ログ ファイルを共有するユーザーを選択して、対応する行のトグル ボタンを使用します。

結果

ログ作成のソース バケットでオブジェクトが追加または変更されると、 VMware Cloud Director Object Storage Extension はバケット ログ オブジェクトを作成し、ログ作成のターゲット バケットに追加します。ログの所有者は、システム ロガーアカウントです。