VMware Cloud Director® Object Storage Extension™ のドキュメント ページへようこそ。
VMware Cloud Director Object Storage Extension は、VMware Cloud Director フレームワーク内でプロビジョニングおよび管理される統合ストレージ ソリューションです。
VMware Cloud Director Object Storage Extension は、ストレージ クラスタまたは AWS S3 上で実行されるスタンドアローンのミドルウェア サービスで、VMware Cloud Director のユーザーにオブジェクト ストレージ機能を提供します。
サービス プロバイダは、VMware Cloud Director ソリューション アドオンのランディング ゾーンを使用して VMware Cloud Director Object Storage Extension をソリューション アドオンとしてデプロイしたり、CLI を使用して Linux OS マシンにデプロイしたりできます。
VMware Cloud Director Object Storage Extension は、Cloudian HyperStore、DELL ECS、Amazon ネイティブ S3 プラットフォームをサポートします。また、Object Storage Interoperability Service (OSIS) という拡張ポイントを使用して、S3 準拠のオブジェクト ストレージ プラットフォームを統合することもできます。OSIS は、VMware Cloud Director Object Storage Extension がサードパーティのオブジェクト ストレージ プラットフォームと通信し、テナントおよびユーザー情報を交換するための一連の管理 API 仕様を定義します。
OSIS を使用することで、クラウド プロバイダはテナントにさまざまな VMware Cloud Director Object Storage Extension 認定のストレージ オプションを提供できます。パートナーは、VMware Partner Program for Object Storage Extension に参加できます。このプログラムを使用すると、パートナーは VMware が提供する検証用の認定キットを使用して、OSIS アダプタとして知られる OSIS 実装を認定できます。詳細については、VMware Partner Program for Object Storage ExtensionおよびVMware Object Storage Interoperability Service Development Guideを参照してください。
次の図は、Linux パッケージがデプロイされた VMware Cloud Director Object Storage Extension のアーキテクチャと、VMware コンポーネントとストレージ プラットフォーム コンポーネント間のネットワーク接続を示しています。
VMware Cloud Director Object Storage Extension の新機能
- MinIO サポート
サービス プロバイダは、外部 Kubernetes クラスタに MinIO クラスタを準備してから、VMware Cloud Director Object Storage Extension デプロイ フローを使用して、VMware Cloud Director で MinIO 統合をプロビジョニングできます。
- クライアント IP アドレスの転送
VMware Cloud Director Object Storage Extension API のクライアント IP アドレスを基盤となるストレージ プラットフォームに転送できます。バケット所有者によるクライアント IP アドレスの転送を使用して、バケットのクライアント IP アドレスの許可または拒否ポリシーを定義できます。クライアント IP アドレスの転送はデフォルトでは有効になっていません。これは、転送されたクライアント IP アドレスを受け入れるストレージ プラットフォームの機能によって異なります。
- Kubernetes のバックアップおよびリストアの強化
VMware Cloud Director Object Storage Extension は、Kubernetes のバックアップおよびリストアのユーザー インターフェイスを更新し、個々のバックアップおよびリストアの詳細を提供し、Kubernetes バックアップの状態と遷移を簡素化します。
- OSIS の強化
VMware Cloud Director Object Storage Extension の OSIS(Object Storage 相互運用性サービス)は、新しく作成されたストレージ テナントにテナント固有の S3 エンドポイントを割り当てる S3 準拠のストレージ ベンダーをサポートするようになりました。OSIS では、ストレージ テナントを非同期にオンボーディングすることもできます。
その他のリソース
- Cloudian コンポーネントをインストールして構成するには、VMware/Cloudian のドキュメントを参照してください。
- S3 REST API の操作の詳細については、Amazon S3 REST API ドキュメントを参照してください。