ネットワーク プロバイダ タイプを除く、既存の仮想データセンター (VDC) テンプレートのすべてのプロパティを変更できます。

前提条件

組織仮想データセンター テンプレートの作成

手順

  1. 上部ナビゲーション バーで [リソース] を選択し、[クラウド リソース] をクリックします。
  2. 左側のパネルで、[組織 VDC テンプレート] をクリックし、[編集] をクリックします。
  3. プロバイダ VDC と外部ネットワークのペアを選択して、[次へ] をクリックします。

    NSX Data Center for vSphere の場合は、ユーザーがこのテンプレートから組織 VDC をインスタンス化すると、選択した Edge クラスタが VMware Cloud Director によって新しい組織 VDC に適用されます。新しい組織 VDC 内に新しくデプロイされたすべての Edge Gateway は、これらのプライマリおよびセカンダリ Edge クラスタを配置として使用します。

    NSX-T Data Center の場合は、VMware Cloud Director[サービス Edge クラスタ] を使用して、DHCP、VPN、DNS サービスなどのネットワーク サービスをデプロイします。VMware Cloud Director はゲートウェイのデプロイには [NSX-T ゲートウェイの Edge クラスタ] を使用します。

    組織 VDC テンプレートをインスタンス化した後で、Edge クラスタを編集することはできません。

  4. この組織 VDC の割り当てモデルを選択して、[次へ] をクリックします。
    オプション 説明
    割り当てプール プロバイダ VDC から割り当てるリソースの割合が組織 VDC にコミットされます。CPU と メモリの両方に割合を指定できます。
    従量課金制 リソースは、組織 VDC でユーザーが vApp を作成するときにのみコミットされます。
    予約プール 割り当てたすべてのリソースは、組織 VDC に直ちにコミットされます。
    Flex VDC と各仮想マシン レベルの両方で、リソース使用量を制御できます。Flex 割り当てモデルは、組織 VDC コンピューティング ポリシーの機能をサポートします。Flex 割り当てモデルは、他の割り当てモデルで使用可能なすべての割り当て設定をサポートします。
  5. 選択した割り当てモデルの割り当て設定を行い、[次へ] をクリックします。
    オプション 説明 割り当てモデル
    [弾性] 柔軟性のあるプール機能を有効または無効にします。柔軟性のある組織 VDC は、そのプロバイダ VDC に関連付けられているすべてのリソース プールを使用できます。 Flex
    [仮想マシン メモリのオーバーヘッドを含める] メモリのオーバーヘッドを含めるか、または除外します。 Flex
    [CPU の割り当て] この組織仮想データセンターで実行されている仮想マシンに割り当てる CPU の最大量。
    • 割り当てプール
    • 予約プール
    • Flex
    [CPU リソースを予約値を超えて拡張できるようにします] この組織仮想データセンターに無制限の CPU リソースを提供するには、この切り替えを有効にします。 予約プール
    [CPU 割り当て] この組織仮想データセンターの CPU 使用量の最大値。
    • 従量課金制
    • Flex
    [確保された CPU リソース]

    この組織仮想データセンターで実行されている仮想マシンに確保する CPU リソースの割合。100% 未満を確保することで、CPU リソースのオーバー コミットメントを制御できます。

    割り当てプールの割り当てモデルの場合、割合の確保によってこの組織仮想データセンターにコミットされる CPU の割り当ての割合も決定されます。

    • 割り当てプール
    • 従量課金制
    • Flex
    [vCPU 速度] vCPU 速度。組織仮想データセンターで実行されている仮想マシンには、vCPU あたりこの GHz 単位の速度が割り当てられます。
    • 従量課金制
    • Flex
    [メモリの割り当て] この組織仮想データセンターで実行されている仮想マシンに割り当てるメモリの最大容量。
    • 割り当てプール
    • 予約プール
    [メモリ制限] この組織仮想データセンターのメモリ使用量の最大値。
    • 従量課金制
    • Flex
    [確保されたメモリ リソース]

    組織仮想データセンターで実行されている仮想マシンに確保するメモリ リソースの割合。100 パーセント未満を確保すると、リソースをオーバーコミットできます。

    割り当てプールの割り当てモデルの場合、割合の確保によってこの組織仮想データセンターにコミットされるメモリの割り当ての割合も決定されます。

    • 割り当てプール
    • 従量課金制
    • Flex
    [最大仮想マシン数] 組織仮想データセンターに配置できる仮想マシンの最大数。
    • 割り当てプール
    • 従量課金制
    • 予約プール
    • Flex
  6. この組織仮想データセンターのストレージ設定を行って、[次へ] をクリックします。
    リストには、ソース プロバイダ VDC で有効なストレージ ポリシーが含まれています。
    1. 追加する 1 個以上のストレージ ポリシーを選択し、この組織 VDC に追加します。
    2. (オプション) 選択したストレージ ポリシーに割り当てられたストレージ容量を制限するには、[割り当てタイプ] セルのドロップダウン メニューで [制限] を選択し、[割り当て済みストレージ] セルに最大容量を入力します。
    3. (オプション) デフォルトのストレージ ポリシーを変更するには、[デフォルトのインスタンス化ポリシー] ドロップダウン メニューからターゲット デフォルト ストレージ ポリシーを選択します。
      VMware Cloud Director は、ストレージ ポリシーが仮想マシンまたは vApp テンプレートのレベルで指定されていないすべての仮想マシンのプロビジョニング操作で、デフォルトのストレージ ポリシーを使用します。
    4. (オプション) 組織 VDC 内の仮想マシンのシン プロビジョニングを有効にするには、[シン プロビジョニング] トグルをオンにします。
    5. (オプション) 組織 VDC 内の仮想マシンの高速プロビジョニングを無効にするには、[高速プロビジョニング] トグルをオフにします。
  7. (オプション) Edge Gateway を作成します。
    1. 新しい Edge Gateway の名前と、オプションで説明を入力します。
    2. NSX Data Center for vSphere でバッキングされる VDC のテンプレートを編集する場合は、一般的な Edge Gateway の設定をカスタマイズして、[次へ] をクリックします。
      全般設定 説明
      分散ルーティング 分散論理ルーティングを指定するように詳細ゲートウェイを構成します。
      FIPS モード NSX FIPS モードを使用するよう Edge ゲートウェイを構成します。
      高可用性 バックアップ Edge ゲートウェイへの自動フェイルオーバーを有効にします。
    3. NSX Data Center for vSphere によってバッキングされる VDC のテンプレートを編集する場合は、システム リソースの Edge Gateway 構成を変更します。
      構成 説明
      コンパクト 必要なメモリとコンピューティング リソースが少なくて済みます。
      [コンパクト] 設定よりも大きな容量と高いパフォーマンスを提供します。[大] 構成と [超特大] 構成では、同じセキュリティ機能が提供されます。
      超特大 多数の同時セッションが実行される、ロード バランサを含む環境に使用します。
      特大 スループットが多量である環境に使用します。高速な接続速度が必要です。
    4. (オプション) ゲートウェイ サービスを使用するために割り当てる IP アドレスの数を指定します。
  8. 組織 VDC ネットワークを構成して、[次へ] をクリックします。
    1. ネットワークの名前と、必要に応じて説明を入力します。
    2. ネットワークの Classless Inter-Domain Routing (CIDR) 設定を入力します。
      network_gateway_IP_address/ subnet_prefix_length(例: 192.167.1.1/24)の形式を使用します。
    3. 組織 VDC ネットワークを同じ組織内の他の組織 VDC で使用できるようにするには、[共有済み] トグルをオンに切り替えます。
      このオプションを使用するのは、たとえば、組織 VDC 内のアプリケーションで予約プールや割り当てプールが割り当てモデルとして設定されている場合です。この場合、十分な領域がないために、実行する仮想マシンをこれ以上増やせなくなることがあります。これを解決する策として、従量課金モデルのセカンダリ組織 VDC を作成し、そのネットワーク上で一時的に追加の仮想マシンを実行できます。
      注: 複数の組織 VDC で同じネットワーク プールを共有する必要があります。
  9. 使用可能な固定 IP プールの範囲から IP アドレス範囲を追加して、[次へ] をクリックします。
  10. (オプション) 組織 VDC のネットワーク プールの設定を行って、[次へ] をクリックします。
    割り当て容量とは、このネットワーク プールによってバッキングされる組織 VDC 内でプロビジョニングされるネットワークの最大数です。割り当て容量は、選択したネットワーク プールで使用可能なネットワーク数を超えることはできません。
  11. このテンプレートから VDC を表示およびインスタンス化する組織を選択して、[次へ] をクリックします。
  12. テンプレートのシステム名とテナント側の名前を入力して、[次へ] をクリックします。
  13. 組織 VDC テンプレートの構成を確認し、[完了] をクリックします。