VMware Cloud Director 10.2.2 以降では、ポーリング要求を待機するように VMware Cloud Director アプライアンス SNMP エージェントを構成できます。

SNMP (Simple Network Management Protocol) は、ネットワーク要素を管理および監視するためのアプリケーション層プロトコルです。VMware Cloud Director アプライアンスには、GETGETBULK、および GETNEXT 要求の受信と応答が可能な SNMP エージェントが含まれています。VMware Cloud Director アプライアンスの SNMP エージェントは、SNMP 標準に準拠しているすべての SNMP 管理サービスと互換性があります。SNMP v1、v2c、または v3 用にエージェントを構成できます。ただし、暗号化認証や暗号化などでセキュリティを強化できるのは、SNMP v3 のみです。

既存の Net-SNMP エージェントがある場合は、構成を開始する前に、次の点を考慮してください。

  • VMware Cloud Director バージョン 10.2.2 以降へのアップグレード中に、Net-SNMP が削除されて、VMware-SNMP に置き換わります。
  • snmpd サービスを開始および停止すると、VMware-SNMP によってポーリング元のポートがそれぞれ有効および無効になるため、Net-SNMP と連携する既存のファイアウォール ルールを削除する必要があります。

VMware Cloud Director アプライアンスの VMware-SNMP は、次の業界標準 MIB を介して使用できる標準の Linux OS 管理情報ベース (MIB) をサポートしています。

  • SNMPv2-MIB
  • RFC 3418IF-MIB
  • RFC 2863IP-MIB
  • RFC 4293IP-FORWARD-MIB
  • RFC 4292UDP-MIB
  • RFC 4113TCP-MIB
  • RFC 4022ENTITY-MIB
  • RFC 4133HOST-RESOURCES-MIB
  • RFC 2790VMWARE-SYSTEM-MIB リビジョン 201008020000Z