upgrade ユーティリティを実行するときは、コマンド行に設定情報をオプションおよび引数として指定します。
upgrade ユーティリティの場所は
/opt/vmware/vcloud-director/bin/ です。
オプション | 引数 | 説明 |
---|---|---|
--backup-completed | なし | VMware Cloud Director のバックアップが完了していることを指定します。このオプションを指定すると、アップグレード ユーティリティは、データベースをバックアップするかどうかを尋ねるプロンプトを表示しなくなります。 |
--ceip-user | CEIP サービス アカウントのユーザー名。 | このユーザー名のユーザーがすでにシステム組織にすでに含まれている場合は、アップグレードが失敗します。デフォルト:phone-home-system-account 。 |
--enable-ceip | 次のいずれかを選択します
|
このインストール環境が VMware カスタマ エクスペリエンス改善プログラム (CEIP) に参加するかどうかを指定します。このオプションを省略した場合で、なおかつ現在の構成で false に設定されていないとき、デフォルトは true です。VMware のカスタマ エクスペリエンス改善プログラム (CEIP) に参加すると、CEIP を介して収集されたデータに関する追加情報が提供されます。VMware によるこの情報の使用目的は、http://www.vmware.com/trustvmware/ceip.htmlの Trust & Assurance Center で設定されています。セル管理ツールを使用して、この製品の VMware CEIP への参加または離脱をいつでも実行できます。『セル管理ツール リファレンス』を参照してください。 |
--installer-path | VMware Cloud Director インストール ファイルのフル パス名。インストール ファイルとそれが格納されているディレクトリは、ユーザー vcloud.vcloud が読み取り可能である必要があります。 | --private-key-path オプションが必須です。 |
--maintenance-cell | IP アドレス | アップグレード時にアップグレード ユーティリティがメンテナンス モードで実行するためのセルの IP アドレス。このセルは、他のセルがシャットダウンする前にメンテナンス モードに入り、他のセルのアップグレード中はメンテナンス モードのままになります。他のセルがアップグレードされ、それらのセルの 1 つ以上が再起動すると、このセルはシャットダウンされ、アップグレードされます。--private-key-path オプションが必須です。 |
--multisite-user | マルチサイト システムのアカウントのユーザー名。 | このアカウントは、VMware Cloud Director マルチサイト機能で使用されます。このユーザー名のユーザーがすでにシステム組織にすでに含まれている場合は、アップグレードが失敗します。デフォルト:multisite-system-account 。 |
--private-key-path | パス名 | セルのプライベート キーのフル パス名。このオプションを使用すると、サーバ グループ内のすべてのセルが、データベースのアップグレード後に正常にシャットダウン、アップグレード、および再起動されます。このアップグレード ワークフローの詳細については、VMware Cloud Director インストールの組織的なアップグレードの実行を参照してください。 |
--unattended-upgrade | なし | 無人アップグレードを指定します |
--private-key-path オプションを使用する場合、パスワードを要求せずにスーパーユーザーからの
ssh 接続を許可するように、すべてのセルを設定する必要があります。これを確認するには、次に示すような Linux コマンド ラインを使用します。この例では、ID が
vcloud
に設定され、
cell-ip にあるセルへの
ssh 接続が
root
として確立されますが、root パスワードの指定はありません。
sudo -u vcloud ssh -i private-key-path root@cell-ipローカル セルの private-key-path にあるプライベート キーがユーザー
vcloud.vcloud
から読み取り可能で、対応するパブリック キーが
cell-ip の root ユーザーの
authorized-keys ファイルに追加されていれば、コマンドが成功します。
注:
VMware Cloud Director プロセスを実行する ID として使用するため、VMware Cloud Director インストーラにより、vcloud
ユーザー、vcloud
グループ、および vcloud.vcloud
アカウントが作成されます。vcloud
ユーザーにはパスワードがありません。