VMware Cloud Director 10.3.1 以降で、転送共有が割り当てられた容量に達したときに通知を受け取るには、転送共有の使用を監視できます。ディスク容量が最大容量に達する前に表示される通知を構成できます。

転送フォルダ メトリックを監視するには、/metrics?filter=name==disk_free_percent;dirname=transfer OpenAPI エンドポイントを使用します。詳細については、https://developer.vmware.com/にある VMware Cloud Director API のドキュメントを参照してください。

監視はデフォルトで無効で、セル管理ツールを使用して有効にすることができます。ディスク容量が使用可能な容量のしきい値(オレンジ色または赤色)に達したときに表示される通知を構成できます。アドバイザリの詳細については、VMware Cloud Director Service Provider Admin Portal Guideの「アドバイザリ ダッシュボードの作成」を参照してください。

手順

  1. クラスタ内のいずれかのセルの OS に root として直接、または SSH クライアントを使用してログインします。
  2. 転送サーバ ストレージ監視を有効にするには、次のコマンドを実行します。
    /opt/vmware/vcloud-director/bin/cell-management-tool manage-config -n MONITOR_TRANSFER_FOLDER_ENABLED -v true
  3. (オプション) 使用可能な容量がしきい値に達したときに表示されるアドバイザリを構成するには、次のコマンドを実行します。

    デフォルトでは、VMware Cloud Director は、転送共有の合計容量に対する空き容量の割合として、オレンジ色のしきい値を 20% に、赤色のしきい値を 10% に設定します。

    /opt/vmware/vcloud-director/bin/cell-management-tool manage-config -n ORANGE_THRESHOLD -v used_capacity_percentage
    /opt/vmware/vcloud-director/bin/cell-management-tool manage-config -n RED_THRESHOLD -v used_capacity_percentage
  4. (オプション) アドバイザリが表示されるユーザー セットを変更するには、次のコマンドを実行します。

    メッセージは、システム管理者、組織内のユーザー、またはすべての組織のユーザーに表示できます。デフォルトでは、通知は、システム管理者のみに表示されます。値は、組織 ID またはサイト ID です。

    /opt/vmware/vcloud-director/bin/cell-management-tool manage-config -n TRANSFER_FOLDER_MONITOR_TARGET_ID -v urn:vcloud:org:organization_ID
  5. (オプション) アドバイザリが表示されるタイミングと期間を構成するには、次のコマンドを実行します。
    /opt/vmware/vcloud-director/bin/cell-management-tool manage-config -n TRANSFER_FOLDER_MONITOR_START_DATE -v now() +number_of_days_to_delay
    /opt/vmware/vcloud-director/bin/cell-management-tool manage-config -n TRANSFER_FOLDER_MONITOR_END_DATE -v now() +number_of_days_to_delay

    デフォルトでは、通知はイベントの発生時(値は now())に表示され、1 日後(値は now()+1)に表示が解除されます。

次のタスク

監視を無効にするには、次のコマンドを実行します。
/opt/vmware/vcloud-director/bin/cell-management-tool manage-config -n MONITOR_TRANSFER_FOLDER_ENABLED -v false