アップグレード後、セル管理ツールの trust-infra-certs コマンドを使用して、環境内の vSphere リソースから VMware Cloud Director データベースに証明書を収集してインポートします。

セル管理ツールの trust-infra-certs コマンドは、環境内の vSphere リソースから SSL 証明書を自動的に収集し、 VMware Cloud Director データベースにインポートします。

前提条件

エンドポイントをインポートする vCenter ServerNSX Manager インスタンスが実行中であることを確認します。

手順

  1. VMware Cloud Director セルの OS に、root としてログインするか、SSH で接続します。
  2. 次の形式でコマンドを実行します。
    /opt/vmware/vcloud-director/bin/cell-management-tool trust-infra-certs options 
    表 1. セル管理ツールのオプションと引数、trust-infra-certs サブコマンド
    オプション 引数 説明
    --help (-h) なし このカテゴリで使用可能なコマンドの概要を示します。
    --vsphere なし このインストール内の登録されているすべての vCenter ServerNSX Data Center for vSphere、および NSX-T Data Center インスタンスの証明書を信頼するように求めるメッセージが表示されます。
    --trust なし オプション。VMware Cloud Director トラストストアに証明書を追加します。
    --inspect オプション。ファイルのパス。 オプション。証明書をファイルに表示します。
    --unattended なし オプション。このオプションを指定してコマンドを起動すると、入力を求めるプロンプトが表示されなくなります。すべてのインフラストラクチャ証明書が自動的に信頼されます。

例: vSphere リソース エンドポイントからのすべての証明書を信頼してインポートする

追加の入力を求められることなく vSphere リソース エンドポイントからの証明書を信頼してインポートするには、次のオプションを指定してコマンドを実行します。
/opt/vmware/vcloud-director/bin/cell-management-tool trust-infra-certs --vsphere --unattended