セル管理ツールの debug-auto-import サブコマンドを使用すると、vApp の検出メカニズムが vCenter Server 仮想マシンを 1 台以上スキップする原因を調査できます。

デフォルト構成の場合、組織仮想データセンターは、仮想データセンターをバッキングするリソース プールで作成される vCenter Server 仮想マシンを自動的に検出します。vApp 情報の検出および採用については、VMware Cloud Director Service Provider Admin Portal Guideを参照してください。検出された vApp に vCenter Server 仮想マシンが表示されない場合は、この仮想マシンまたは仮想データセンターに対して debug-auto-import サブコマンドを実行できます。

cell-management-tool debug-auto-import options

debug-auto-import サブコマンドは、検出メカニズムがスキップした vCenter Server 仮想マシンのリスト、およびその潜在的な原因に関する情報を返します。このリストには、メカニズムで検出されたものの、組織仮想データセンターへのインポートに失敗した vCenter Server 仮想マシンも含まれます。

表 1. セル管理ツールのオプションと引数、debug-auto-import サブコマンド
オプション 引数 説明
--help

(-h)

なし このカテゴリで使用可能なコマンドの概要を示します。
--org 組織名 オプション。指定した組織について、スキップされた仮想マシンに関する情報を一覧表示します。
--vm 仮想マシン名または仮想マシン名の一部 指定した仮想マシン名が含まれる、スキップされた仮想マシンに関する情報を一覧表示します。

--orgオプションが使用されている場合は、オプションです。

仮想マシン名 test による vCenter Server 仮想マシン検出のデバッグ

以下のコマンドを実行すると、すべての組織においてスキップされた vCenter Server 仮想マシンに関する情報が返されます。
[root@cell1 /opt/vmware/vcloud-director/bin]#./cell-management-tool debug-auto-import -vm test
VM with name:vm22-test (09ad258c-0cb0-4f69-a0a6-201cf3fe7d6b), moref vm-50 in VC testbed-vc can be skipped for the following reasons:
1) Virtual machine is already imported in vCD or is managed by vCD
2) Virtual machine is created by vCD

VM with name:test-vm1 (32210d0d-ef64-4637-b1d6-6400743a6bd9), moref vm-44 in VC testbed-vc can be skipped for the following reasons:
1) Virtual machine is not present in a vCD managed resource pool

VM with name:import-test3, moref vm-52inVC testbed-vc can be skippedforthe following reasons:
1) Virtual machine autoimport is either pending,in-progress or has failed and pendingforretry
この例では、検出メカニズムでスキップされた仮想マシンで、仮想マシン名に test という文字列が含まれる 3 台の vCenter Server 仮想マシンに関する情報がシステムのアウトプットで返されます。仮想マシン import-test3 は、検出されたものの仮想データセンターへのインポートが失敗した仮想マシンの例です。