セル管理ツールの generate-certs コマンドを使用して、HTTPS およびコンソール プロキシ エンドポイントの自己署名付き SSL 証明書を生成します。

VMware Cloud Director サーバ グループは 2 台の SSL エンドポイントをサポートする必要があります。1 台は HTTPS サービスのエンドポイント、もう 1 台はコンソール プロキシ サービスのエンドポイントです。HTTPS サービスのエンドポイントでは、VMware Cloud Director Service Provider Admin Portal VMware Cloud Director Tenant Portal、および VMware Cloud Director API をサポートします。リモート コンソール プロキシのエンドポイントでは、vApp および仮想マシンへの VMRC 接続をサポートします。

セル管理ツールの generate-certs コマンドにより、Linux 上での VMware Cloud Director 用の自己署名付き SSL 証明書の作成に示す手順が自動化されます。

新しい自己署名 SSL 証明書を生成するには、次の形式でコマンドラインを使用します。
cell-management-tool generate-certs options
表 1. セル管理ツールのオプションと引数、generate-certs サブコマンド
オプション 引数 説明
--help (-h) なし このカテゴリで使用可能なコマンドの概要を示します。
--expiration (-x) days-until-expiration 証明書の有効期限が切れるまでの日数です。デフォルトでは 365 です。
--issuer (-i) name=value [, name=value, ...] 証明書発行者の X.509 識別名。デフォルトでは CN=FQDN です。FQDN はセルの完全修飾ドメイン名です。完全修飾ドメイン名が使用できない場合は、その IP アドレスです。複数の属性と値のペアを指定する場合は、各ペアをカンマで区切り、引数全体を引用符で囲んでください。
--key-size (-s) key-size 整数ビットとして表されるキー ペアのサイズです。デフォルトでは 2048 です。NIST Special Publication 800-131A に従い、1,024 未満のキー サイズはサポートされなくなりました。
--key-password key-password 生成されたプライベート キーのパスワード。
--cert cert 生成された証明書ファイルへのパス。
--key key 生成されたプライベート キー ファイルへのパス。

自己署名付き証明書の作成

これらの両方の例では、証明書ファイル /tmp/cell.pem と、パスワードが kpw の対応するプライベート キー ファイル /tmp/cell.key を想定しています。これらのファイルはない場合に作成されます。

この例では、デフォルト値を使用して新しい証明書を作成します。発行者名は CN=Unknown に設定されています。証明書はキー長にデフォルトの 2048 ビットを使用し、作成後 1 年で期限切れになります。
[root@cell1 /opt/vmware/vcloud-director/bin]# ./cell-management-tool generate-certs --cert /tmp/cell.pem --key /tmp/cell.key --key-password kpw
New certificate created and written to /tmp/cell.pem
New private key created and written to /tmp/cell.key
この例ではキー サイズと発行者名にカスタムの値を指定しています。発行者名は CN=Test, L=London, C=GB に設定されています。HTTPS 接続の新しい証明書のキー長は 4,096 ビットで、作成後 90 日で期限切れになります。
[root@cell1 /opt/vmware/vcloud-director/bin]# ./cell-management-tool generate-certs --cert /tmp/cell.pem --key /tmp/cell.key --key-password kpw -i "CN=Test, L=London, C=GB" -s 4096 -x 90
New certificate created and written to /tmp/cell.pem
New private key created and written to /tmp/cell.key
重要: 証明書ファイルとプライベート キー ファイル、およびこれらが格納されているディレクトリは、ユーザー vcloud.vcloud から読み取り可能である必要があります。 VMware Cloud Director インストーラにより、このユーザーとグループが作成されます。