バージョン 10.2 以降の VMware Cloud Director は、NSX-T Data Center によってバッキングされているデータセンター グループ ネットワークをサポートしています。
複数の組織仮想データセンター (VDC) 間でネットワークを構築するには、最初に VDC をグループ化してから、これらと共有されるグループ ネットワークを作成します。
NSX-T Data Center によってバッキングされているデータセンター グループ ネットワークは、データセンター グループ全体に適用される、レベル 2 ネットワーク共有、単一のアクティブな出力方向ポイント構成、および分散ファイアウォール (DFW) のルールを提供します。
- データセンター グループ
- データセンター グループは、クロス VDC ルーターとして機能します。これにより、一元化されたネットワーク管理、出力方向ポイントの構成、グループ内のすべてのネットワーク間の East-West トラフィックが提供されます。データセンター グループには、アクティブな出力方向ポイントを共有するように設定された、1 個から 16 個の仮想データセンターを含めることができます。
- アベイラビリティ ゾーン
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アベイラビリティ ゾーンは、ネットワークで使用可能なコンピューティング クラスタ(またはコンピューティング フォルト ドメイン)を表します。デフォルトでは、アベイラビリティ ゾーンはプロバイダ VDC です。
重要: システム管理者は、 vCenter Server インスタンス(および必要に応じて vCenter Server インスタンスによってバッキングされるプロバイダ VDC)の [コンピューティング プロバイダ範囲] を設定して、 NSX-T Data Center を使用したグループ ネットワークのアベイラビリティ ゾーンを構成する必要があります。デフォルトでは、プロバイダ VDC のコンピューティング プロバイダ範囲は、この VDC をバッキングしている vCenter Server インスタンスからコピーされます。 システム管理者は、単一の vCenter Server インスタンスによってバッキングされる複数のプロバイダ VDC のコンピューティング プロバイダ範囲を区別できます。たとえば、 vCenter Server インスタンスの範囲を Germany に設定し、プロバイダ VDC の範囲を Munich に設定することができます。システム管理者は、ネットワーク プロバイダが範囲となるようにアベイラビリティ ゾーンを再構成することもできます。ネットワーク プロバイダ範囲は通常、 NSX-T Manager が関連付けられている基盤となる vCenter Server インスタンスを表します。
- 出力方向ポイント
- データセンター グループを外部ネットワークに接続するように構成された既存の NSX-T Data Center Edge Gateway です。
- データセンター グループ ネットワーク
- データセンター グループ内のすべての VDC 間で共有されるレイヤー 2 拡張ネットワークです。