VMware Cloud Director セルでは、共有情報の保存にデータベースを使用します。Linux で VMware Cloud Director をインストールする前に、PostgreSQL データベース インスタンスをインストールおよび設定して、VMware Cloud Director データベース ユーザー アカウントを作成する必要があります。

PostgreSQL データベースを VMware Cloud Director と一緒に使用する場合、特定の構成要件があります。

VMware Cloud Director を使用するには、個別の専用データベース スキーマを作成する必要があります。VMware Cloud Director では、他の VMware 製品とデータベース スキーマを共有することはできません。

VMware Cloud Director は、PostgreSQL データベースへの SSL 接続をサポートします。ネットワークおよびデータベース接続の無人での構成中に、または VMware Cloud Director サーバ グループの作成後に、PostgreSQL データベースで SSL を有効にできます。無人構成のリファレンスおよび 外部 PostgreSQL データベースでの追加設定の実行 を参照してください。

注: 外部データベースを使用するのは、Linux 上の VMware Cloud Director のみです。 VMware Cloud Director アプライアンスは、組み込みの PostgreSQL データベースを使用します。

前提条件

サポートされている VMware Cloud Director データベースについては、VMware 製品の相互運用性マトリックス を参照してください。

PostgreSQL コマンド、スクリプト、および操作に習熟していることを前提としています。

手順

  1. データベース サーバーを構成します。
    16 GB のメモリ、100 GB のストレージ、4 つの CPU を搭載したデータベース サーバは、一般的な VMware Cloud Director サーバ グループに適しています。
  2. サポートされている PostgreSQL のディストリビューションをデータベース サーバにインストールします。
    • データベースの SERVER_ENCODING 値は、UTF-8 にする必要があります。この値はデータベースのインストール時に設定され、データベース サーバのオペレーティング システムで使用されているエンコードと常に一致します。
    • PostgreSQL initdb コマンドを使用すると、LC_COLLATELC_CTYPE の値を en_US.UTF-8 に設定できます。以下にその例を挙げます。
      initdb --locale=en_US.UTF-8
  3. データベース ユーザーを作成します。
    次のコマンドを実行すると、ユーザー vcloud が作成されます。
    create user vcloud;
  4. データベース インスタンスを作成し、所有者を設定します。
    次のようなコマンドを使用して、 vcloud という名前のデータベース ユーザーをデータベース所有者として指定します。
    create database vcloud owner vcloud;
  5. データベース パスワードをデータベース所有者アカウントに割り当てます。
    次のコマンドにより、パスワード vcloudpass がデータベース所有者 vcloud に割り当てられます。
    alter user vcloud password 'vcloudpass';
  6. データベース所有者がデータベースにログインできるようにします。
    次のコマンドにより、 login オプションがデータベース所有者 vcloud に割り当てられます。
    alter role vcloud with login;

次のタスク

VMware Cloud Director サーバ グループを作成した後、PostgreSQL データベースを構成して VMware Cloud Director セルからの SSL 接続を要求し、一部のデータベース パラメータを調整して最適なパフォーマンスを確保することができます。 外部 PostgreSQL データベースでの追加設定の実行を参照してください。