無人モードで configure スクリプトを実行する場合は、コマンド ラインで設定情報をオプションおよび引数として指定します。

表 1. 構成ユーティリティのオプションと引数
オプション 引数 説明
--help(-h) なし 構成オプションと引数値のサマリを表示します。
--config-file (-c) global.properties ファイルへのパス 構成ユーティリティを実行する時に指定した情報が、このファイルに保存されます。このオプションを省略すると、デフォルトの場所は /opt/vmware/vcloud-director/etc/global.properties になります。
--console-proxy-ip (-cons) IPv4 アドレス。オプションでポート番号を付けることができます。 これは、VMware Cloud Director 10.4 のオプションのパラメータです。システムは、VMware Cloud Director コンソール プロキシ サービスにこのアドレスを使用します。たとえば、10.17.118.159 とします。
注: VMware Cloud Director 10.4.1 以降では、レガシー コンソール プロキシの実装はサポートされていないため、このパラメータは破棄されます。
--console-proxy-port-https 0~65535 の整数 これは、VMware Cloud Director 10.4 のオプションのパラメータです。VMware Cloud Director コンソール プロキシ サービスに使用するポート番号を指定します。
注: VMware Cloud Director 10.4.1 以降では、レガシー コンソール プロキシの実装はサポートされていないため、このパラメータは破棄されます。
--database-ssl true または false 適切に署名された SSL 接続が VMware Cloud Director から要求されるように、PostgreSQL データベースを設定できます。

PostgreSQL データベースで自己署名証明書またはプライベート証明書を使用する場合は、「外部 PostgreSQL データベースでの追加設定の実行」を参照してください。

--database-host(-dbhost) VMware Cloud Director データベース ホストの IP アドレスまたは完全修飾ドメイン名 Linux での VMware Cloud Director の外部 PostgreSQL データベースの構成』を参照してください。
--database-name (-dbname) データベース サービス名 Linux での VMware Cloud Director の外部 PostgreSQL データベースの構成』を参照してください。
--database-password (-dbpassword) データベース ユーザーのパスワード。null にすることができます。 Linux での VMware Cloud Director の外部 PostgreSQL データベースの構成』を参照してください。
--database-port (-dbport) データベース ホスト上で動作するデータベース サービスによって使用されるポート番号 Linux での VMware Cloud Director の外部 PostgreSQL データベースの構成』を参照してください。
--database-type (-dbtype) データベース タイプ。サポートされているタイプは postgres です。 これはオプションのパラメータです。データベース タイプはデフォルトで postgres になります。『Linux での VMware Cloud Director の外部 PostgreSQL データベースの構成』を参照してください。
--database-user (-dbuser) データベース ユーザーのユーザー名 Linux での VMware Cloud Director の外部 PostgreSQL データベースの構成』を参照してください。
--enable-ceip true または false

この製品は、VMware カスタマー エクスペリエンス向上プログラム(「CEIP」)に参加しています。CEIP を通じて収集されるデータについての詳細と、VMware がこの情報を使用する目的は、Trust & Assurance Center (http://www.vmware.com/trustvmware/ceip.html) で説明されています。セル管理ツールを使用して、この製品の VMware CEIP への参加または離脱をいつでも実行できます。VMware Cloud Director セル管理ツールのリファレンスを参照してください。

--uuid (-g) なし 新規の一意のセル識別子を生成します
--primary-ip (-ip) IPv4 アドレス。オプションでポート番号を付けることができます。 システムは、このアドレスを VMware Cloud Director Web インターフェイス サービスに使用します。たとえば、10.17.118.159 とします。
--primary-port-http 0~65535 の整数 VMware Cloud Director Web インターフェイス サービスへの HTTP(セキュリティ保護なし)接続に使用するポート番号
--primary-port-https 0~65535 の整数 VMware Cloud Director Web インターフェイス サービスへの HTTPS(セキュリティ保護あり)接続に使用するポート番号
--cert PEM 形式の HTTP SSL 証明書へのパス フル パス名を指定する必要があります。例:/tmp/cert.pem
--key PEM 形式の HTTP SSL プライベート キーへのパス フル パス名を指定する必要があります。例:/tmp/cert.key
--consoleproxy-cert PEM 形式のコンソール プロキシ証明書へのパス これは、VMware Cloud Director 10.4 のオプションのパラメータです。フル パス名を指定する必要があります。例:/tmp/cert.pem--consoleproxy-cert--consoleproxy-key を指定しない場合はデフォルトで --cert に設定されます。
注: VMware Cloud Director 10.4.1 以降では、レガシー コンソール プロキシの実装はサポートされていないため、このパラメータは破棄されます。
--consoleproxy-key PEM 形式のコンソール プロキシ SSL プライベート キーへのパス これは、VMware Cloud Director 10.4 のオプションのパラメータです。フル パス名を指定する必要があります。例:/tmp/cert.key--consoleproxy-cert--consoleproxy-key を指定しない場合はデフォルトで --key に設定されます。
注: VMware Cloud Director 10.4.1 以降では、レガシー コンソール プロキシの実装はサポートされていないため、このパラメータは破棄されます。
--syslog-host (-loghost) syslog サーバ ホストの IP アドレスまたは完全修飾ドメイン名 VMware Cloud Director セル内のサービスは、監査メッセージを VMware Cloud Director データベースにログとして記録し、メッセージは 90 日間保存されます。監査メッセージの保存期間を長くするには、監査メッセージを VMware Cloud Director データベースだけでなく syslog ユーティリティに送信するように VMware Cloud Director サービスを構成します。
--syslog-port (-logport) 0~65535 の整数 指定したサーバを syslog プロセスが監視するポート。省略した場合のデフォルト値は 514 です。
--response-file (-r) 応答ファイルへのパス フル パス名を指定する必要があります。省略した場合のデフォルト値は、/opt/vmware/vcloud-director/etc/responses.properties です。構成時に指定したすべての情報はこのファイルに保存されます。
重要:

このファイルには、サーバ グループにサーバを追加するときに再度使用する必要がある機密情報が含まれています。このファイルは安全な場所に保管し、必要な場合にのみ使用できるようにしてください。

--unattended-installation (-unattended) なし 無人でのインストールを指定します。
--key-password HTTP 証明書の SSL プライベート キーのパスワード HTTP 証明書の SSL プライベート キーのパスワード
--consoleproxy-key-password コンソール プロキシ証明書の SSL プライベート キーのパスワード。 これは、VMware Cloud Director 10.4 のオプションのパラメータです。コンソール プロキシ証明書に使用する SSL プライベート キーのパスワードを指定します。--consoleproxy-cert--consoleproxy-key を指定しない場合はデフォルトで --key-password に設定されます。
注: VMware Cloud Director 10.4.1 以降では、レガシー コンソール プロキシの実装はサポートされていないため、このパラメータは破棄されます。

2 つの IP アドレスを持つ無人構成

VMware Cloud Director 10.4 以降のコンソール プロキシでは、REST API と同じ IP アドレスとポートが使用されます。コンソール プロキシと REST API は単一の証明書を使用します。すべてのコンソール プロキシ パラメータはオプションです。アクセス ポイントが統合されているため、VMware Cloud Director パブリック コンソール プロキシ アドレスのカスタマイズは不要になりました。専用のコンソール プロキシ アクセス ポイントでレガシーの実装を使用する場合は、VMware Cloud Director Service Provider Admin Portal[管理] タブの [機能フラグ] 設定メニューで [LegacyConsoleProxy] 機能を有効にします。VMware Cloud Director 10.4 で [LegacyConsoleProxy] 機能を有効にするには、インストールまたはデプロイ中に前のバージョンでコンソール プロキシを設定し、VMware Cloud Director のアップグレード中に転送する必要があります。機能を有効または無効にした後に、セルを再起動する必要があります。

注: VMware Cloud Director 10.4.1 以降では、コンソール プロキシ機能のレガシー実装はサポートされていません。
次のコマンド例は、HTTPS サービスとコンソール プロキシ サービスに対する 2 つの個別の IP アドレスを使用する VMware Cloud Director サーバの無人構成を実行します。 VMware Cloud Director 10.4 以降では、 --console-proxy-ip--console-proxy-port-https はオプションです。
[root@cell1 /opt/vmware/vcloud-director/bin]# ./configure -ip 10.17.118.159 -cons 10.17.118.158 \
-dbtype postgres -dbhost 10.150.10.78 -dbname postgresql-db-name -dbuser vcloud --enable-ceip true \
-dbpassword P@55word --cert /tmp/cert.pem --key /tmp/cert.key --key-password $3Cret -loghost 10.150.10.10 -unattended

1 つの IP アドレスを持つ無人構成

次のコマンド例は、HTTPS サービスとコンソール プロキシ サービスに対する 2 つの個別のポートを備えた 1 つの IP アドレスを使用する VMware Cloud Director サーバの無人構成を実行します。
[root@cell1 /opt/vmware/vcloud-director/bin]# ./configure -ip 10.17.118.159 --primary-port-https 9000 -cons 10.17.118.159 \
--console-proxy-port-https 9010 -dbtype postgres -dbhost 10.150.10.78 -dbname postgresql-db-name \
-dbuser vcloud -dbpassword P@55word --cert /tmp/cert.pem --key /tmp/cert.key --key-password $3Cret \
-loghost 10.150.10.10 --enable-ceip true -unattended