ネットワークの使用とスループットを向上させ、CPU 使用量を減らすことを目的として、ジャンボ フレームを使用するように VMware Cloud Director アプライアンスを構成できます。

イーサネット パケットの標準の最大転送ユニット (MTU) サイズは 1,500 バイトです。ジャンボ フレームは、標準サイズよりも大きいパケットです。イーサネット フレーム サイズが大きいほどオーバーヘッド ペイロード データが減少し、ネットワーク デバイスが処理する必要があるフレームが少なくなるため、遅延を削減できます。

前提条件

ネットワーク パス上のすべてのデバイスがジャンボ フレームを処理できることを確認します。一部のデバイスがジャンボ フレームを処理できない場合は、断片化またはパケット ロスが発生している可能性があります。

手順

  1. VMware Cloud Director アプライアンス コンソールに、root として直接ログインするか、SSH クライアントを使用して接続します。
  2. インターフェイス構成ディレクトリに移動します。
    cd /etc/systemd/network
  3. 構成する必要があるインターフェイスを確認します。
    route -n
    • eth0 - HTTP、コンソール、API、および VMware Cloud Director アプライアンス管理インターフェイス トラフィック用のインターフェイス
    • eth1 - PostgreSQL トラフィックのインターフェイス
  4. 最大転送ユニット (MTU) のサイズを変更するには、ifconfig を使用します。
    ifconfig interface_selection mtu 9000
    たとえば、 eth1 インターフェイスの MTU サイズを変更するには、次のコマンドを実行します。
    ifconfig eth1 mtu 9000
  5. 変更を永続的にするには、特定のインターフェイスを編集します。
    vi 10-interface_selection.network
  6. 最大転送ユニット (MTU) 構成パラメータを追加します。
    [Link]
    MTUBytes=9000

[Match]
Name=interface_selection
[Network]
Domains=vcloud.local vcloud.local
Gateway=x.x.x.x
Address=x.x.x.x/x
DHCP=no
[DHCP]
UseDNS=false
[Link]
MTUBytes=9000