プライマリ データベース サービスに障害が発生した場合は、VMware Cloud Director を有効にして、新しいプライマリへの自動フェイルオーバーを実行できます。
自動フェイルオーバーによって、プライマリ データベース サービスが何らかの理由で機能できない場合に、管理者がフェイルオーバー アクションを開始する必要がなくなります。デフォルトでは、フェイルオーバー モードは手動に設定されています。フェイルオーバー モードは、VMware Cloud Director アプライアンス API を使用して、自動または手動に設定できます。『VMware Cloud Director アプライアンス API スキーマ リファレンス』を参照してください。
Automatic
に設定する必要があります。「
VMware Cloud Director アプライアンス API」を参照してください。新しいセルのデフォルトのフェイルオーバー モードは
Manual
です。クラスタのノード間でフェイルオーバー モードが不整合な状態の場合は、クラスタのフェイルオーバー モードは
Indeterminate
です。
Indeterminate
モードでは、元のプライマリ セルをフォローするノード間でクラスタの状態が不整合になる可能性があります。クラスタのフェイルオーバー モードを表示するには、
VMware Cloud Director アプライアンス クラスタの健全性とフェイルオーバー モードの表示を参照してください。
環境内に 2 つ以上のアクティブなスタンバイ セルがある場合、プライマリ データベースに障害が発生すると、データベースのフェイルオーバーが自動的に開始されます。フェイルオーバー後に、新しいプライマリ データベースが更新できるようになるには、1 つ以上のアクティブなスタンバイが必要です。通常の状況では、VMware Cloud Director アプライアンスのデプロイには、常に 2 つ以上のアクティブなスタンバイが必要です。たとえば、プライマリの障害やいずれかのスタンバイの昇格などのため、短期間、アクティブなスタンバイが 1 つのみの場合は、障害が発生した古いプライマリを速やかに新しいスタンバイに置き換える必要があります。
アクティブなプライマリと 2 つ以上のアクティブなスタンバイ セルがある場合、クラスタは Healthy
状態であると見なされます。アクティブなプライマリと 1 つのみのアクティブなスタンバイが存在する場合、クラスタは Degraded
状態です。クラスタが Degraded
状態のときに別のデータベース障害が発生した場合は、別のスタンバイがオンラインになるまで、プライマリを更新できません。プライマリ データベースが更新できない場合、VMware Cloud Director は使用できません。これは、プライマリ データベースからのストリーミング複製を処理するための 1 つ以上のアクティブなスタンバイが存在するようになるまで、VMware Cloud Director セルがデータベースを更新できないためです。Healthy
と Degraded
のクラスタの概念は、有効にするフェイルオーバーが手動の場合も自動の場合も同じです。
プライマリ データベースに障害が発生すると、プライマリの状態は No_Active_Primary
になります。VMware Cloud Director アプライアンスを手動でフェイルオーバーする場合、管理者は手動でスタンバイをプライマリに昇格させ、障害が発生したプライマリをスタンバイとして再デプロイする必要があります。アプライアンスを自動でフェイルオーバーする場合、VMware Cloud Director は自動的にスタンバイをプライマリに昇格させます。障害が発生したプライマリは、管理者がスタンバイとして手動で再デプロイする必要があります。