障害後に VMware Cloud Director 環境のリストアに使用できるバックアップを作成できます。
VMware Cloud Director アプライアンスの組み込みデータベースのバックアップ
VMware Cloud Director アプライアンス管理ユーザー インターフェイスを使用して、プライマリ アプライアンスをバックアップできます。
前提条件
HEALTHY
ステータスであることを確認します。
VMware Cloud Director アプライアンス クラスタの健全性とフェイルオーバー モードの表示を参照してください。
手順
結果
新しく作成したファイルがバックアップのリストに表示されます。バックアップ名の形式は、Backup-date-time-format.tgz です。VMware Cloud Director アプライアンス 10.3.2 以降の場合、バックアップ名の形式は、backup-date-time-format.zip です。
次のタスク
- システムを 10.3 以前のバージョンにリストアしない場合は、/opt/vmware/vcloud-director/data/transfer/pgdb-backup ディレクトリ内のバックアップを削除できます。
- システムをバージョン 10.3.1 にリストアしない場合は、/opt/vmware/vcloud-director/data/transfer/backups ディレクトリ内のバックアップを削除できます。
- VMware Cloud Director 10.3.2 以降では、VMware Cloud Director アプライアンス管理ユーザー インターフェイスまたは VMware Cloud Director アプライアンス API を使用することにより、10.3.2 以降の不要なバックアップを削除できます。VMware Cloud Director アプライアンス API の使用方法については、VMware Cloud Director アプライアンス API リファレンスを参照してください。
プライマリ VMware Cloud Director アプライアンスのリストア
プライマリ VMware Cloud Director アプライアンスをリストアするには、アプライアンス管理ユーザー インターフェイスを使用します。アップグレードに失敗したときなど、HA クラスタに障害が発生した場合は、仮想マシンのスナップショットを使用する代わりに、バックアップを使用してプライマリをリストアできます。
前提条件
- プライマリ アプライアンスのバックアップ ファイルがあることを確認します。VMware Cloud Director アプライアンスの組み込みデータベースのバックアップを参照してください。
- 1 つのプライマリ データベース セルをデプロイします。新しくデプロイされたプライマリ アプライアンスのバージョンは、バックアップ アプライアンスのバージョンと一致する必要があります。プライマリ アプライアンスの IP アドレスを再利用する場合、後でアプリケーションセルを置き換える必要はありません。VMware Cloud Director アプライアンスのデプロイと初期構成を参照してください。
- 障害が発生した HA クラスタのスタンバイ セルをパワーオフします。
手順
次のタスク
- 信頼できない証明書がある場合は、証明書情報を検証し、必要な証明書を信頼していることを確認します。
- 追加のスタンバイ セルおよびアプリケーション セルをデプロイまたはリストアします。
- 追加のセルをデプロイするには、VMware Cloud Director アプライアンスのデプロイと初期構成を参照してください。
- VMware Cloud Director 10.4.1 では、プライマリ アプライアンスをリストアする場合と同様に、HTTPS 証明書をリストアできます。VMware Cloud Director 10.4 では、HTTP およびコンソール プロキシ証明書をリストアできます。VMware Cloud Director は、VMware Cloud Director アプライアンス管理ユーザー インターフェイスのシステム セットアップ中に追加のセルで証明書を構成します。追加セルの証明書を構成するときに、HTTP およびコンソール プロキシ証明書が転送共有パスを参照している場合、VMware Cloud Director はセルがプライマリ アプライアンスと同じ証明書を使用するように構成します。HTTP およびコンソール プロキシの証明書がローカル パスを参照し、root と同じキー パスワードが設定されている場合、VMware Cloud Director は自己署名証明書を使用するように追加セルを構成します。
- リストア前のフェイルオーバー モードが
Automatic
だった場合、それを再度Automatic
に設定するには、VMware Cloud Director アプライアンス API を使用する必要があります。 - リストア前に VMware Cloud Director アプライアンス FIPS モードがオンだった場合は、VMware Cloud Director アプライアンス API を使用して再設定する必要があります。
セルの FIPS モードが自動的にリストアされます。