VMware Cloud Director アプライアンス管理ユーザー インターフェイスを使用して、クラスタのステータスを監視できます。

VMware Cloud Director アプライアンス管理ユーザー インターフェイスまたは VMware Cloud Director アプライアンス API を使用して、クラスタ内のセルの名前、セルのロール、セルのステータス、スタンバイ セルがフォローしているセルの名前、およびクラスタ フェイルオーバー モードを表示できます。この手順では、管理ユーザー インターフェイスでアプライアンス クラスタの健全性を監視する手順について説明します。

手順

  1. https://primary_eth1_ip_address:5480 でアプライアンス管理ユーザー インターフェイスに root としてログインします。
  2. 左側のパネルで [組み込みデータベース可用性] を選択します。

    ノードの短い DNS 名、そのロール、ステータス、アップストリーム ノード(現在のプライマリ)の名前、およびノードで使用可能なアクションを表示できます。

    [フォロー中] 列のホスト名の前に付いている感嘆符 (?)は、現在のプライマリが到達不可能であることを示しています。ホスト名の前に付いている感嘆符 (!)は、現在のプライマリのメタデータが更新されておらず、誤っている可能性があること、またはノードが現在のプライマリに接続されていないことを示しています。この問題は、長時間のダウンタイム後にノードを再起動した場合に発生することがあります。ノードをプライマリに接続できない場合は、ノードを登録解除し、新しいスタンバイに置き換える必要があります。

  3. クラスタの健全性を表示します。
    クラスタの健全性ステータス 説明
    健全

    クラスタは良好な状態です。プライマリ セルと両方のスタンバイ セルが、オンラインで動作しています。

    VMware Cloud Director ユーザー インターフェイスと API は機能しています。

    劣化

    クラスタは劣化状態です。プライマリ セルとスタンバイ セルの 1 つがオンラインで動作していますが、その他のスタンバイ セルは機能していません。プライマリ データベースはこの状態でも機能しますが、操作可能なセルのいずれかで別のデータベース障害が発生した場合、プライマリは機能しなくなります。クラスタを Healthy な状態にリストアするために、機能していないスタンバイ セルを機能している新しいスタンバイ セルに速やかに置き換える必要があります。

    VMware Cloud Director ユーザー インターフェイスと API は機能しています。

    No_Active_Primary

    操作可能なプライマリ データベースがありません。操作可能なスタンバイ セルが 2 つある場合は、そのうちの 1 つを昇格させて新しいプライマリ セルにする必要があります。環境に 2 つの操作可能なスタンバイ セルがない場合は、問題を診断して、状態を手動で修正する必要があります。

    VMware Cloud Director ユーザー インターフェイスと API は使用できません。

    Read_Only_Primary

    オンラインのプライマリ データベースはありますが、この環境には操作可能なスタンバイ セルがないため、Read_Only の状態です。2 つの新しいスタンバイ セルをデプロイする必要があります。

    VMware Cloud Director ユーザー インターフェイスと API は使用できません。

    Critical_Problem

    クラスタが不整合な状態です。たとえば、複数のプライマリ セルがオンラインである場合や、スタンバイ セルが誤ったプライマリ セルをフォローしている場合です。問題を診断して、状態を手動で修正する必要があります。

    この状態は、VMware Cloud Director ユーザー インターフェイスおよび API の可用性に影響する可能性があります。

    SSH_Problem

    SSH 問題は、postgres ユーザーが SSH を使用してピア データベース ノードに接続できないことを示しています。この問題は重大であるため、可能なかぎり早く修正する必要があります。クラスタの健全性で SSH の問題が示されている場合を参照してください。

    VMware Cloud Director ユーザー インターフェイスおよび API が完全には機能しない可能性があります。

  4. アプライアンスのフェイルオーバー モードを表示します。
    フェイルオーバー モード 説明
    自動 プライマリ データベースの障害が発生すると、VMware Cloud Director によってデータベースのフェイルオーバーが自動的にトリガーされます。
    手動 プライマリ データベースの障害が発生した場合は、VMware Cloud Director アプライアンス管理ユーザー インターフェイス、またはフェイルオーバー API を使用して、データベースのフェイルオーバーを開始する必要があります。
    不明 クラスタのすべてのノード間で、フェイルオーバー モードが不整合な状態です。問題を診断して、状態を修正する必要があります。VMware Cloud Director アプライアンス API を使用して、FailoverModeManual または Automatic にリセットします。『VMware Cloud Director アプライアンス API スキーマ リファレンス』の「Failovermode」を参照してください。