VMware Cloud Director Service Provider Admin Portal を使用して、1 つ以上の組織に含まれるすべての vApp、独立したディスク、およびカタログ項目を、1 つ以上のデータストアから別のデータストアに移行できます。

データストアを廃止する前に、このデータストアに格納されているすべてのアイテムを新しいデータストアに移行する必要があります。ストレージ容量の大きい新しいデータストアや、VMware vSAN などの最新のストレージ技術を使用する新しいデータストアに組織を移行することもできます。

重要:

テナントのストレージ移行は、リソースを大量に消費する処理であり、特に多数の資産を移行する場合は、長時間にわたって実行される可能性があります。テナント ストレージの移行の詳細については、https://kb.vmware.com/kb/2151086を参照してください。

次の表は、接続された名前付きディスクまたはメディアが移行先のデータストアにある場合の動作を説明しています。
表 1. 名前付きディスクとメディアの移行
オプション 説明
仮想マシンに接続された名前付きディスク 名前付きディスクが仮想マシンに接続されると、そのディスクはハード ディスクの一部になります。VMware Cloud Director は、仮想マシンの移行の一環として名前付きディスクを移行します。
注: このディスクは、接続解除しても移行先のデータストアに残ります。
スタンドアローンの名前付きディスク(仮想マシンには接続されていない) VMware Cloud Director は、スタンドアローンの名前付きディスクをターゲット データストアに移行します。
仮想マシンに接続された、共有の名前付きディスク

VMware Cloud Director は、共有の名前付きディスクが 1 台以上の仮想マシンに接続されている場合、移行をサポートしません。

移行の前に、共有の名前付きディスクを接続解除する必要があります。仮想マシンに接続された共有の名前付きディスクを移行すると、移行は失敗します。

スタンドアローンの共有の名前付きディスク(仮想マシンには接続されていない) VMware Cloud Director は、スタンドアローンの共有の名前付きディスクをターゲット データストアに移行します。
1 台以上の仮想マシンに挿入されているメディア

VMware Cloud Director は、仮想マシンに挿入されているメディアの移行をサポートしていません。

移行の前にメディアを取り出す必要があります。仮想マシンに挿入されているメディアを移行すると、移行は失敗します。

スタンドアローンのメディア(1 台以上の仮想マシンに挿入されていない) VMware Cloud Director は、スタンドアローンのメディアをターゲット データストアに移行します。

前提条件

  • ターゲット組織の組織 VDC で使用されているストレージ ポリシーを判別します。組織仮想データセンターへの仮想マシン ストレージ ポリシーの追加を参照してください。
  • 移行するソース データストアが含まれているストレージ ポリシーごとに、移行先のターゲット データストアが 1 つ以上あることを確認します。ターゲット データストアを作成するか、既存のデータストアを使用することができます。ターゲット組織で使用されるストレージ ポリシーのデータストアを決定することの詳細については、『vSphere ストレージ』のドキュメントを参照してください。

手順

  1. VMware Cloud Director Service Provider Admin Portalシステム管理者としてログインするか、組織: テナント ストレージの移行 権限を持つロールを使用してログインします。
  2. [テナント ストレージの移行] ウィザードを開始します。
    • [クラウド リソース][組織] を選択し、[テナント ストレージの移行] をクリックします。
    • [vSphere リソース][データストア] を選択し、[テナント ストレージの移行] をクリックします。
  3. 移行するストレージ アイテムがある 1 つ以上の組織を選択し、[次へ] をクリックします。
  4. 移行するソース データストアを 1 つ以上選択し、[次へ] をクリックします。
    ウィザードには、システム内のすべてのデータストアが一覧表示されます。
  5. 1 つ以上のターゲット データストアを選択し、[次へ] をクリックします。
  6. [設定内容の確認] 画面を確認し、[完了] をクリックして移行を開始します。