VMware Cloud Director 環境の NSX が提供する DHCP リレー機能により、既存の DHCP インフラストラクチャでの IP アドレス管理を中断せずに、VMware Cloud Director 環境内で既存の DHCP インフラストラクチャを活用できます。DHCP メッセージは、仮想マシンから、物理 DHCP インフラストラクチャにある指定された DHCP サーバにリレーされます。これにより、NSX ソフトウェアが制御する IP アドレスは、DHCP 制御された環境内にある他の IP アドレスと引き続き同期されます。

Edge Gateway の DHCP リレー構成では、複数の DHCP サーバをリストできます。要求は、リストされたすべてのサーバに送信されます。仮想マシンから DHCP 要求をリレーする間、Edge ゲートウェイはゲートウェイの IP アドレスを要求に追加します。外部 DHCP サーバはこのゲートウェイ アドレスを使用してプールを照合し、要求の IP アドレスを割り当てます。ゲートウェイ アドレスは、Edge Gateway のインターフェイスのサブネットに属している必要があります。

各 Edge ゲートウェイには異なる DHCP サーバを構成できるほか、各 Edge ゲートウェイでは、複数の IP アドレスのドメインに対応するため、複数の DHCP サーバを構成できます。

注:
  • DHCP リレーでは、重複する IP アドレス空間はサポートされません。
  • DHCP リレーと DHCP サービスを同じ vNIC で同時に実行することはできません。vNIC にリレー エージェントが構成されている場合、その vNIC のサブネットで DHCP プールを構成することはできません。詳細については、『 NSX 管理ガイド』を参照してください。