固定ルートは、同じ組織仮想データセンター ネットワークにルーティングされている 2 つの vApp ネットワーク間に追加できます。固定ルートにより、ネットワーク間のトラフィックが許可されます。
固定ルートは、フェンスされた vApp や重複しているネットワーク間に追加することはできません。固定ルートを vApp ネットワークに追加したら、固定ルートでトラフィックが許可されるようにネットワーク ファイアウォール ルールを構成します。固定ルートを持つ vApp に対しては、この vApp または関連付けられているネットワークが削除されるまで割り当てられた IP アドレスを使用するように構成します。
固定ルートは、これらのルートを含む vApp が実行されている場合にのみ機能します。vApp の親ネットワークの変更、vApp の削除、または vApp ネットワークの削除を実行し、その vApp に固定ルートが含まれている場合、これらのルートは機能することができず、手動で削除しなければなりません。
前提条件
- 2 つの vApp ネットワークは、同じ組織仮想データセンター ネットワークにルーティングされています。
- vApp ネットワークは、少なくとも 1 回は開始された vApp にあります。
- 固定ルーティングは、両方の vApp ネットワークで有効化されています。
手順
例: 固定ルーティング例
vApp Network 1 および vApp Network 2 は両方とも、Org Network Shared に経路指定されています。各 vApp ネットワークで固定ルートを作成し、ネットワーク間のトラフィックを可能にします。固定ルートを作成するには、vApp ネットワークに関する情報を使用できます。
ネットワーク名 | ネットワーク仕様 | ルーターの外部 IP アドレス |
---|---|---|
vApp Network 1 | 192.168.1.0/24 | 192.168.0.100 |
vApp Network 2 | 192.168.2.0/24 | 192.168.0.101 |
Org Network Shared | 192.168.0.0/24 | 該当なし |
vApp Network 1 で、vApp Network 2 への固定ルートを作成します。vApp Network 2 で、vApp Network 1 への固定ルートを作成します。
vApp ネットワーク | ルート名 | ネットワーク | 次ホップ IP アドレス |
---|---|---|---|
vApp Network 1 | tovapp2 | 192.168.2.0/24 | 192.168.0.101 |
vApp Network 2 | tovapp1 | 192.168.1.0/24 | 192.168.0.100 |