アップグレードした VMware Cloud Director サーバで、VMware Cloud Director データベースをアップグレードするツールを実行します。アップグレードした VMware Cloud Director サーバを再起動する前に、必ず共有データベースをアップグレードする必要があります。

実行中および最近完了したタスクすべてに関する情報は、VMware Cloud Director データベースに保存されます。データベースをアップグレードすると、このタスク情報が無効になります。そのため、データベース アップグレード ユーティリティは、実行中のタスクがないことを確認してから、アップグレード プロセスを開始します。

VMware Cloud Director サーバ グループ内のすべてのセルは、同じデータベースを共有します。アップグレードするセルの数に関係なく、データベースのアップグレードは 1 回だけ実行します。データベースをアップグレードした後、アップグレードされていない VMware Cloud Director セルはデータベースに接続できません。アップグレードされたデータベースに接続するには、すべてのセルをアップグレードする必要があります。

前提条件

手順

  1. オプションを指定して、またはオプションなしで、データベース upgrade ユーティリティを実行します。
    /opt/vmware/vcloud-director/bin/upgrade
    NSX Manager の互換性のないバージョンがデータベース アップグレード ユーティリティで検出された場合は、警告メッセージが表示され、アップグレードはキャンセルされます。
  2. コマンド プロンプトに対して y と入力し、Enter キーを押して、データベースをアップグレードすることを確認します。
  3. コマンド プロンプトに対して y と入力し、Enter キーを押して、データベースをバックアップすることを確認します。
    --backup-completed オプションを使用した場合、このプロンプトはスキップされます。
  4. アクティブなセルがユーティリティによって検出された場合は、続行を求めるプロンプトに対して n と入力してシェルを終了してから、稼動中のセルがないことを確認し、手順 1 からアップグレードを再試行します。

結果

データベース アップグレード ツールが実行されて、進行状況を示すメッセージが表示されます。アップグレードが完了したら、現在のサーバで VMware Cloud Director サービスを開始するように求められます。

次のタスク

y と入力し、Enter キーを押すか、後から service vmware-vcd start コマンドを実行してサービスを開始します。

アップグレードされた VMware Cloud Director サーバのサービスを開始できます。

サーバ グループに属する残りの VMware Cloud Director メンバーをアップグレードし、そのサービスを開始できます。Linux セル上の VMware Cloud Directorのアップグレードを参照してください。