サーバ グループの最初のメンバーに VMware Cloud Director をインストールしたら、このセルのネットワーク接続とデータベース接続を作成する構成スクリプトを実行する必要があります。スクリプトは、サーバ グループに追加のメンバーを構成するときに使用する必要がある応答ファイルを作成します。

VMware Cloud Director サーバ グループのすべてのメンバーは、データベース接続およびその他の構成の詳細を共有します。VMware Cloud Director サーバ グループの最初のメンバーで構成スクリプトを実行すると、スクリプトは、以降のサーバ インストールで使用するデータベース接続情報を保持する応答ファイルを作成します。

構成スクリプトは、インタラクティブ モードまたは無人モードで実行できます。インタラクティブな構成の場合は、オプションなしでコマンドを実行し、スクリプトが必要な設定情報を求めるプロンプトを表示します。無人構成の場合は、コマンド オプションを使用して設定情報を指定します。

VMware Cloud Director 10.4 以降では、コンソール プロキシ トラフィック通信と HTTPS 通信の両方がデフォルトの 443 ポートを経由します。VMware Cloud Director 10.4.1 以降では、コンソール プロキシ機能のレガシー実装はサポートされていません。

注:

セル管理ツールには、最初に設定したネットワークおよびデータベース接続の詳細の変更に使用できるサブコマンドが含まれています。これらのサブコマンドを使用して実行した変更は、グローバル構成ファイルと応答ファイルに書き込まれます。セル管理ツールの使用については、VMware Cloud Director セル管理ツールのリファレンスを参照してください。

前提条件

手順

  1. VMware Cloud Director サーバに root としてログインします。
  2. configure コマンドを実行します。
    • インタラクティブ モードの場合は、コマンドを実行し、プロンプトに対して必要な情報を入力します。
      /opt/vmware/vcloud-director/bin/configure
    • 無人モードの場合は、適切なオプションと引数を指定してコマンドを実行します。
      /opt/vmware/vcloud-director/bin/configureoptions -unattended

    スクリプトは情報を検証し、次に以下を実行します。

    1. データベースを初期化し、サーバをデータベースに接続します。
    2. VMware Cloud Director サービスが開始した後に [VMware Cloud Director のセットアップ] ウィザードに接続できる URL を表示します。
    3. VMware Cloud Director セルを起動するよう指示します。
  3. (オプション) [VMware Cloud Director のセットアップ] ウィザードの URL をメモし、y を入力して VMware Cloud Director サービスを起動します。
    service vmware-vcd start コマンドを実行して、後でサービスを起動することもできます。

結果

構成中に指定したデータベース接続情報とその他の再利用可能な情報は、このサーバの /opt/vmware/vcloud-director/etc/responses.properties にある応答ファイルに保存されます。このファイルには、サーバ グループにサーバを追加するときに再度使用する必要がある機密情報が含まれています。

次のタスク

応答ファイルのコピーを安全な場所に保存します。ファイルへのアクセスを制限し、必ず安全な場所にバックアップを作成します。ファイルのバックアップ時、公開ネットワークで平文を送信しないでください。

サーバをサーバ グループに追加する場合は、共有転送ストレージを /opt/vmware/vcloud-director/data/transfer にマウントします。