--private-key-path オプションを使用して VMware Cloud Director インストーラを実行することにより、サーバ グループ内のすべてのセルと、共有データベースを同時にアップグレードできます。
Linux 用の VMware Cloud Director インストーラを使用すると、サポート対象 Linux OS 上の VMware Cloud Director インストール環境で構成される VMware Cloud Director サーバ グループをアップグレードできます。VMware Cloud Director サーバ グループが VMware Cloud Director 9.5 アプライアンス環境で構成される場合、Linux 用の VMware Cloud Director インストーラを使用した既存の環境のアップグレードは、移行ワークフローの一環としてのみ可能になります。VMware Cloud Director アプライアンスのアップグレードと移行を参照してください。
VMware Cloud Director for Linux は、vmware-vcloud-director-distribution-v という形式の名前のデジタル署名された実行可能ファイルとして配布されます。v.v-nnnnnn.bin。ここで vv.v は、製品バージョン、nnnnnn はビルド番号を表します。例:vmware-vcloud-director-distribution-10.4.0-19780584.bin。この実行可能ファイルを実行すると、VMware Cloud Director がインストールまたはアップグレードされます。
--private-key-pathオプションを指定して VMware Cloud Director インストーラを実行する場合は、--maintenance-cell など、upgrade ユーティリティの他のコマンド オプションを追加できます。データベースの upgrade ユーティリティのオプションの詳細については、Linux 上の VMware Cloud Director に関するデータベース アップグレード ユーティリティ リファレンスを参照してください。
前提条件
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VMware Cloud Director データベース、vSphere コンポーネント、および NSX コンポーネントが新しいバージョンの VMware Cloud Director と互換性があることを確認します。
重要: 既存の VMware Cloud Director インストールで Oracle データベースまたは Microsoft SQL Server データベースが使用されている場合は、アップグレードする前に、PostgreSQL データベースに移行したことを確認してください。使用可能なアップグレード パスについては、 Linux 上の VMware Cloud Director のアップグレードを参照してください。 -
ターゲット サーバのスーパーユーザーの認証情報があることを確認します。
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インストーラにインストール ファイルのデジタル署名を検証させる場合、ターゲット サーバに VMware パブリック キーをダウンロードし、インストールします。インストール ファイルのデジタル署名をすでに検証している場合、インストール中にそれを再び検証する必要はありません。Linux に VMware Cloud Director をインストールするための VMware パブリック キーのダウンロードとインストールを参照してください。
- アップグレード先の VMware Cloud Director ソフトウェアのバージョンを使用するための有効なライセンス キーがあることを確認します。
- すべてのセルで、パスワードを要求せずにスーパー ユーザーからの SSH 接続を許可していることを確認します。検証を実行するには、次の Linux コマンドを実行します。
sudo -u vcloud ssh -i private-key-path root@cell-ip
この例では、ID がvcloud
に設定され、cell-ip にあるセルへの SSH 接続が root として確立されますが、root パスワードの指定はありません。ローカル セルの private-key-path にあるプライベート キーがユーザーvcloud.vcloud
から読み取り可能で、対応するパブリック キーが cell-ip の root ユーザーの authorized-keys ファイルにあれば、コマンドが成功します。注:VMware Cloud Director プロセスを実行する ID として使用するため、VMware Cloud Director インストーラにより、
vcloud
ユーザー、vcloud
グループ、およびvcloud.vcloud
アカウントが作成されます。vcloud
ユーザーにはパスワードがありません。 - すべての ESXi ホストが有効であることを確認します。無効になっている ESXi ホストはサポートされません。
- サーバ グループ内のすべてのサーバが共有された転送サーバ ストレージにアクセスできることを確認してください。Linux での VMware Cloud Director の転送サーバ ストレージの準備を参照してください。
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バージョン 10.3 以降の VMware Cloud Director では、管理者およびテナントの LDAP サーバが SSL 証明書の検証をバイパスできなくなりました。VMware Cloud Director をアップグレードする前に、接続をテストする必要があります。これらの無効な構成を使用している組織がある場合は、LDAP サーバの Accept all certificates 設定をオフにし、LDAP 設定ユーザー インターフェイスで証明書をインポートする必要があります。
最近のリリースでは、LDAP 設定を更新して Accept all certificates 設定をオフにすると、[初回使用時に信頼する] ダイアログ ボックスで組織の LDAP サーバ用の証明書のインポートが自動化されます。これに対し、以前のリリースでは、Accept all certificates の設定をオフにして、ユーザー インターフェイスを使用して LDAP サーバの証明書をアップロードするという 2 段階のプロセスからなる操作でした。
- VMware Cloud Director インストールで LDAPS サーバが使用されている場合は、アップグレード後の LDAP ログインの失敗を避けるために、Java 8 Update 181 の証明書が適切に構築されていることを確認します。詳細については、https://www.java.comの「Java 8 Release Changes」を参照してください。
手順
結果
- 現在のセル ホストがすべての要件を満たしていることを確認します。
- VMware Cloud Director RPM パッケージを展開する。
- 現在のセルで VMware Cloud Director ソフトウェアをアップグレードします。
- VMware Cloud Director データベースをアップグレードします。
- 残りのそれぞれのセルで VMware Cloud Director ソフトウェアをアップグレードしてから、各セルで VMware Cloud Director サービスを再起動します。
- 現在のセルで VMware Cloud Director サービスを再起動します。
次のタスク
- サーバ グループ内のすべてのセルで VMware Cloud Director サービスを起動します。
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AMQP 接続が正常に機能していることを確認します。
- VMware Cloud Director に登録されている NSX Manager インスタンスのアップグレード
- VMware Cloud Director に登録されている vCenter Server システム、ESXi ホスト、NSX Edge のアップグレード