Service Provider Admin Portal では、プロバイダ VDC ストレージ ポリシーの 1 秒あたりの I/O 処理数 (IOPS) の設定を変更できます。デフォルトでは、ポリシーが公開されている組織 VDC は、プロバイダ VDC ストレージ ポリシーの設定を継承します。

VMware Cloud Director は設定を配置時に適用します。新しいディスクを作成するか、既存のディスクを編集すると、VMware Cloud Director が構成に従って IOPS を計算し、その計算された IOPS がディスクに設定されます。

1 台以上の仮想マシンがストレージ ポリシーに関連付けられている場合、ポリシーの IOPS 設定を変更しても、仮想マシンとディスクには引き続き同じ値が使用されます。新しい仮想マシンと既存の仮想マシンに対する新しい変更操作でのみ、新しい IOPS 設定が計算に適用されます。

Maximum Disk IOPS および Disk IOPS Per GB Max の制限は、システム管理者には適用されません。

このスクリーンショットは、[ストレージ ポリシー設定の編集] モーダルを示しています。

手順

  1. 上部ナビゲーション バーで [リソース] を選択し、[クラウド リソース] をクリックします。
  2. 左側のパネルで [プロバイダ VDC] を選択し、ターゲット プロバイダ仮想データセンターの名前をクリックします。
  3. [ポリシー][ストレージ] を選択します。
  4. ターゲット ストレージ ポリシーの横にあるラジオ ボタンをクリックして、[設定の編集] をクリックします。
  5. IOPS を制限する場合は、[IOPS 制限が有効] トグルをオンにします。
  6. 配置中に IOPS が考慮されるようにする場合は、[影響のある配置] トグルをオンにします。
    [影響のある配置] トグルがオンになっている場合、 VMware Cloud Director はデータストア間で IOPS のロード バランシングを行います。ディスクの IOPS 設定を行うときに、 VMware Cloud Director は選択したディスクに必要な IOPS キャパシティを持つデータストアを考慮します。 [影響のある配置] トグルがオフになっている場合は、データストアごとに IOPS キャパシティを設定する必要はありません。Storage DRS クラスタを使用することができます。
  7. 最大およびデフォルトの IOPS 設定を行い、[保存] をクリックします。
    オプション 説明
    Maximum Disk IOPS

    このストレージ ポリシーに関連付けられているすべてのディスクの 1 秒あたりの最大 I/O 処理数 (IOPS)。

    Default Disk IOPS と、Disk IOPS Per GB Max によって計算される値は、Maximum Disk IOPS を超えることができません。

    Disk IOPS Per GB Max ディスクのサイズ (GB) に基づいて、このストレージ ポリシーに関連付けられている任意のディスクに割り当てることができる最大 IOPS。この値は、このポリシーに関連付けられているディスクに対して VMware Cloud Director が使用するデフォルトの IOPS 値でもあります。値がゼロの場合、VMware Cloud Director は、このストレージ ポリシーに関連付けられているディスクのデフォルトの IOPS として [Default Disk IOPS] を使用します。
    Default Disk IOPS ストレージ ポリシーに関連付けられているすべてのディスクに適用されるデフォルトの IOPS。VMware Cloud Director は、[Disk IOPS Per GB Max] の値が 0 の場合にのみ、このデフォルト値を使用します。
    IOPS Limit このポリシーに関連付けられているすべてのディスクにおける IOPS の合計は、この値を超えることはできません。IOPS Limit はストレージ ポリシーごとに設定されます。

結果

新しいストレージ ポリシー設定は、このポリシーが公開されるすべての組織 VDC に適用されます。