[IP アドレス空間] を使用すると、VMware Cloud Director で組織と組織 VDC 間で重複する IP アドレスを使用できなくなるため、パブリック IP アドレスとプライベート IP アドレスの割り当てを構造化された方法で実行できます。
VMware Cloud Director 10.4.1 以降では、[IP アドレス空間] を使用して、IP アドレス割り当てに関する要求を管理できます。[IP アドレス空間] を使用すると、組織と組織 VDC 間で重複する IP アドレスを使用できなくなるため、パブリック IP アドレスとプライベート IP アドレスの割り当てを構造化された方法で実行できます。
IP アドレス空間は、定義された重複しない IP アドレス範囲と小さな CIDR ブロックのセットで構成されています。これらのブロックは予約され、IP アドレス空間のライフ サイクルを使用する状況で使用されます。IP アドレス空間には、IPv4 または IPv6 のいずれかを指定できますが、両方を指定することはできません。
すべての IP アドレス空間には、内部範囲と外部範囲があります。IP アドレス空間の内部範囲は、すべての範囲とブロックが含まれている IP アドレスの範囲を正確に定義する CIDR 表記のリストです。外部範囲は、IP アドレス空間がアクセスできる IP アドレスのすべての範囲(インターネットや WAN など)を定義します。内部範囲と外部範囲は、デフォルトの NAT ルールと BGP プリフィックスを定義するために使用されます。
サービス プロバイダは、パブリック、共有、またはプライベートの IP アドレス空間を作成し、IP アドレス空間アップリンクを作成することでこれらをプロバイダ ゲートウェイに割り当てます。IP アドレス空間を作成した後、ネットワークの IP プリフィックスとネットワーク サービス用のフローティング IP アドレスを割り当てることができます。
組織管理者は、組織内の IP アドレス空間に関する全般情報にアクセスできることを確認して、使用可能な IP アドレス範囲を管理できます。
作成できる IP アドレス空間には 3 つのタイプがあります。