セルをオプションのメトリック データベースに接続するには、セル管理ツールの cassandra コマンドを使用します。

VMware Cloud Director は、仮想マシンのパフォーマンスおよびリソース消費に関する現在および過去の情報を提供するメトリックを収集できます。このサブコマンドを使用して、VMware Cloud Director メトリック リポジトリとして使用するための Apache Cassandra データベースを構成します。cell-management-tool configure-metrics サブコマンドを使用して、収集するメトリックのセットを構成します。VMware Cloud Director でのメトリックの収集と公開の構成を参照してください。

履歴メトリックのデータは、Apache Cassandra データベースに格納されます。パフォーマンス メトリックを格納および取得するオプションのデータベース ソフトウェアの構成の詳細については、履歴メトリック データを格納するための Cassandra データベースのインストールと構成を参照してください。

VMware Cloud Director と Apache Cassandra データベース間の接続を作成するには、次の形式でコマンド ラインを使用します。
cell-management-tool cassandra options
表 1. セル管理ツールのオプションと引数、cassandra サブコマンド
コマンド 引数 説明
--help (-h) なし このコマンドで使用可能なオプションの概要を示します。
--add-rollup なし メトリック スキーマを更新し、集計メトリックを含めます。履歴メトリック データを格納するための Cassandra データベースのインストールと構成を参照してください。
--cluster-nodes address [, address ... ] VMware Cloud Director メトリックで使用する Cassandra クラスタ ノードのカンマ区切りのリストです。
--clean なし Cassandra 設定を VMware Cloud Director データベースから削除します。
--configure なし 既存の Cassandra クラスタで使用する VMware Cloud Director を構成します。
--dump なし 現在の接続の設定をダンプします。
--keyspace 文字列 Cassandra の VMware Cloud Director キー スペース名を string に設定します。デフォルトでは vcloud_metrics です。
--offline なし VMware Cloud Director で使用するために Cassandra を設定しますが、VMware Cloud Director に接続して設定をテストすることはありません。
--password 文字列 Cassandra データベース ユーザーのパスワード
--port 整数 各クラスタ ノードに接続するためのポート。デフォルトでは 9042 です。
--ttl 整数 integer 日間、メトリック データを保持します。メトリック データを永続的に保持するには、integer0 に設定します。
--update-schema なし VMware Cloud Director メトリック データを保持するため、Cassandra スキーマを初期化します。
--username 文字列 Cassandra データベース ユーザーのユーザー名。

Cassandra データベース接続の設定

次のようなコマンドを使用します。ここで、node1-ipnode2-ipnode3-ip、および node4-ip は Cassandra クラスタのメンバーの IP アドレスです。デフォルトのポート (9042) が使用されます。メトリック データは 15 日間保持されます。

[root@cell1 /opt/vmware/vcloud-director/bin]# ./cell-management-tool cassandra --configure --create-schema \
--cluster-nodes node1-ip,node2-ip,node3-ip, node4-ip \
--username admin --password 'P@55w0rd' --ttl 15

このコマンドが完了した後、セルを再起動する必要があります。