VMware Cloud Director では、割り当てられたプロバイダ仮想データセンター (VDC) のコンピューティング リソースとメモリ リソースが組織 VDC にコミットされる方法とタイミングが、割り当てモデルによって決定されます。
Flex 割り当てモデル | 柔軟性のある割り当てプール モデル | 柔軟性のない割り当てプール モデル | 従量課金制モデル | 予約プールモデル | |
---|---|---|---|---|---|
柔軟性 | 組織 VDC の設定に基づきます。 | はい | いいえ | はい | いいえ |
vCPU 速度 | 仮想マシンの CPU 制限が仮想マシン サイジング ポリシーで定義されていない場合、vCPU 速度が VDC 内の仮想マシンの CPU 制限に影響することがあります。 | 組織 VDC 内で実行中の vCPU の数に影響します。 | 該当なし | 仮想マシンの CPU 制限に影響する | 該当なし |
リソース プールの CPU 制限 | 組織 VDC の CPU 制限は、リソース プール内の仮想マシンの数に基づいて分配されます。 | 組織 VDC の CPU 割り当て | 組織 VDC の CPU 割り当て | 制限なし | 組織 VDC の CPU 割り当て |
リソース プールの CPU 予約 | 組織 VDC の CPU 予約は、リソース プール内の vCPU の数に基づいて分配されます。組織 VDC の CPU 予約は、組織 VDC の CPU 割り当てに CPU 保証率を掛けた値に等しくなります。 | パワーオン状態の仮想マシン数の合計は、CPU 保証率に vCPU 速度および vCPU の数を掛けた値に等しくなります。 | 組織 VDC CPU の割り当てに CPU 保証率を掛けた値 | なし、拡張可能 | 組織 VDC の CPU 割り当て |
リソース プールのメモリ制限 | 組織 VDC のメモリ制限は、リソース プール内の仮想マシンの数に基づいて分配されます。 | 制限なし | 組織 VDC の RAM 割り当て | 制限なし | 組織 VDC の RAM 割り当て |
リソース プールのメモリ予約 | 組織 VDC の RAM 予約は、リソース プール内の仮想マシンの数に基づいて分配されます。組織 VDC の RAM 予約は、組織 VDC の RAM 割り当てに RAM 保証率を掛けた値に等しくなります。 | RAM 保証率にリソース プール内のパワーオン状態のすべての仮想マシンの vRAM を掛けた値の合計リソース プールの RAM 予約は拡張可能です。 | 組織 VDC の RAM 割り当てに RAM 保証率を掛けた値 | なし、拡張可能 | 組織 VDC の RAM 割り当て |
仮想マシンの CPU 制限 | 仮想マシンの仮想マシン サイジング ポリシーに基づきます。 | 制限なし | 制限なし | vCPU の速度に vCPU の数を掛けた値 | カスタム |
仮想マシンの CPU 予約 | 仮想マシンの仮想マシン サイジング ポリシーに基づきます。 | 0 | 0 | CPU 速度に vCPU の速度、および vCPU の数を掛けた値に等しくなります。 | カスタム |
仮想マシンの RAM 制限 | 仮想マシンの仮想マシン サイジング ポリシーに基づきます。 | 制限なし | 制限なし | vRAM | カスタム |
仮想マシンの RAM 予約 | 仮想マシンの仮想マシン サイジング ポリシーに基づきます。 | 0 | vRAM に、RAM の保証率および RAM のオーバーヘッドを掛けた値に等しくなります。 | vRAM に、RAM の保証率および RAM のオーバーヘッドを掛けた値に等しくなります。 | カスタム |
レガシーの VDC 割り当てモデルから Flex 割り当てモデルへの変換
仮想マシン配置ポリシーおよび仮想マシン サイジング ポリシーを、柔軟性のある割り当てプール モデル、柔軟性のない割り当てプール モデル、従量課金モデル、または予約プール モデルの VDC に追加します。仮想マシン配置ポリシーまたは仮想マシン サイジング ポリシーが既存の VDC の割り当てモデルと互換性がない場合は、VDC を Flex 組織 VDC に変換するかどうかを決定できます。
仮想マシン ポリシーのコンプライアンス
レガシー VDC 変換によって仮想マシンがコンプライアンス非準拠になることはありません。管理者が仮想マシンのコンピューティング値または仮想マシン グループ メンバーシップを vCenter Server インスタンスで直接変更すると、割り当てられた仮想マシン サイジング ポリシーまたは仮想マシン配置ポリシーに対し、仮想マシンがコンプライアンスに準拠しない状態になる可能性があります。必要な権限を持つユーザーが vCloud API を使用して仮想マシンの予約および制限の値を変更した場合も、仮想マシンがコンプライアンスに準拠しない状態になる可能性があります。コンプライアンスに準拠しない仮想マシンがある場合は、 VMware Cloud Director Tenant Portal のユーザー インターフェイスに警告メッセージが表示されます。テナントは、コンプライアンス非準拠の原因に関する詳細情報を確認して、仮想マシンを準拠状態に戻すことができます。これにより、仮想マシンにポリシーが再適用されます。