VMware Cloud Director 組織を作成するときにはリースを指定します。リースでは、vApp を実行できる最大時間、およびその vApp と vApp テンプレートを格納できる最大時間を指定することで、組織のストレージ リソースおよびコンピューティング リソースに対するコントロールのレベルを提供します。
ランタイム リースの目的は、非アクティブの vApp がコンピューティング リソースを消費するのを防ぐことです。たとえば、ユーザーが vApp を開始してその vApp を停止しないまま休暇に入った場合、vApp はリソースを使用し続けます。
ランタイム リースは、ユーザーが vApp を開始したときに始まります。ランタイム リースの期限が切れると、VMware Cloud Director は vApp を停止します。
ストレージ リースの目的は、使用されていない vApp および vApp テンプレートがストレージ リソースを消費するのを防ぐことです。vApp ストレージ リースは、ユーザーが vApp を停止したときに始まります。ストレージ リースは、実行中の vApp には影響を及ぼしません。vApp テンプレートのストレージ リースは、ユーザーが vApp テンプレートを vApp に追加したとき、vApp テンプレートをワークスペースに追加したとき、vApp テンプレートのダウンロード、コピー、移動を行ったときに始まります。
ストレージ リースの期限が切れると、VMware Cloud Directorは設定された組織ポリシーに沿って、その vApp または vApp テンプレートを期限切れとしてマークするか、その vApp または vApp テンプレートを削除します。