組織仮想データセンターで NSX Data Center for vSphere によって提供される分散ファイアウォール機能の操作にテナント ポータルを使用するには、この組織仮想データセンターの分散ファイアウォールを有効にする必要があります。組織仮想データセンターで分散ファイアウォールを有効にすることができるのは、org_vdc_distributed_firewall_enable 権限を与えられている VMware Cloud Director システム管理者またはユーザーです。
テナント ポータルの [分散ファイアウォール] 画面を使用して、組織仮想データセンターの分散ファイアウォールを有効にします。
前提条件
組織仮想データセンターが属している組織に、次の権限が割り当てられていることを確認します。
- 組織 VDC 分散ファイアウォール:有効化/無効化
- 組織 VDC 分散ファイアウォール:ルールの構成
- 組織 VDC 分散ファイアウォール:ルールの表示
VMware Cloud Director システム管理者は、組織に権限を割り当てます。組織 VDC 分散ファイアウォール:有効化/無効化権限は、テナント ポータルのユーザー インターフェイスを使用して分散ファイアウォールを有効にするために必要です。組織 VDC 分散ファイアウォール:ルールの表示権限はテナント ポータルでルールを表示するために、また、組織 VDC 分散ファイアウォールのルールの構成権限はテナント ポータルを使用してファイアウォール ルールを構成するために必要です。
自身に割り当てられているロールに、組織 VDC 分散ファイアウォール:有効化/無効化権限が付与されていることを確認します。VMware Cloud Director システムで事前定義されているロールのうちシステム管理者ロールだけが、デフォルトでこの権限を持っています。
手順
- [仮想データセンター] ダッシュボード画面で、確認する仮想データセンターのカードをクリックし、[ネットワーク] で [セキュリティ] を選択します。
- 分散ファイアウォール ルールを設定する組織仮想データセンターを選択します。
- [サービスの構成] をクリックします。
- [分散ファイアウォール] タブで分散ファイアウォールを有効にします。
次のタスク
デフォルトの分散ファイアウォール ルールについては、VMware Cloud Director Tenant Portal を使用した NSX Data Center for vSphere 分散ファイアウォール ルールの管理を参照してください。