VMware Cloud Director アプライアンスが正常にデプロイされても、VMware Cloud Director サービスの起動に失敗することがあります。
問題
アプライアンスのデプロイ後、vmware-vcd
サービスは非アクティブになります。
原因
プライマリ セルをデプロイした場合、NFS 共有転送サービスのストレージが事前入力されているため、VMware Cloud Director サービスの起動に失敗することがあります。プライマリ アプライアンスをデプロイする前に、共有転送サービスのストレージに responses.properties ファイルまたは appliance-nodes ディレクトリを格納しないでください。
スタンバイ セルまたは vCD アプリケーション セルをデプロイした場合、NFS 共有転送ストレージ内に responses.properties ファイルがないため、VMware Cloud Director サービスを起動できないことがあります。スタンバイ アプライアンスまたは vCD アプリケーション アプライアンスをデプロイする前に、共有転送サービスのストレージに responses.properties ファイルを格納しておく必要があります。
注: クラスタが自動フェイルオーバー用に構成されている場合は、追加セルをデプロイした後、アプライアンス API を使用して、そのフェイルオーバー モードを
Automatic
に設定する必要があります。「
VMware Cloud Director アプライアンス API」を参照してください。新しいセルのデフォルトのフェイルオーバー モードは
Manual
です。クラスタのノード間でフェイルオーバー モードが不整合な状態の場合は、クラスタのフェイルオーバー モードは
Indeterminate
です。
Indeterminate
モードでは、元のプライマリ セルをフォローするノード間でクラスタの状態が不整合になる可能性があります。クラスタのフェイルオーバー モードを表示するには、
VMware Cloud Director アプライアンス クラスタの健全性とフェイルオーバー モードの表示を参照してください。
解決方法
- VMware Cloud Director アプライアンス コンソールに、root として直接ログインするか、SSH クライアントを使用して接続します。
- /opt/vmware/var/log/vcd/setupvcd.log で NFS ストレージに関するエラー メッセージを調べます。
- アプライアンス タイプに合わせて NFS ストレージを準備します。
- セルを再デプロイします。