最初の VMware Cloud Director セルに構成したネットワークおよびデータベース接続の詳細は、応答ファイルに保存されます。このファイルには、サーバ グループにサーバを追加するときに再度使用する必要がある機密情報が含まれています。このファイルは安全な場所に保管する必要があります。

応答ファイルは、最初にネットワークおよびデータベース接続を構成したサーバーの /opt/vmware/vcloud-director/etc/responses.properties に作成されます。グループにサーバを追加するときに、この応答ファイルのコピーを使用して、すべてのサーバで共有する構成パラメータを指定する必要があります。

重要:

セル管理ツールには、最初に設定したネットワークおよびデータベース接続の詳細の変更に使用できるサブコマンドが含まれています。これらのツールを使用して行った変更内容はグローバル構成ファイルおよび応答ファイルに書き込まれるため、変更を可能にするコマンドを使用する前に応答ファイルが所定の場所 (/opt/vmware/vcloud-director/etc/responses.properties) に存在しており、書き込み可能であることを確認する必要があります。

手順

  1. 応答ファイルを保護します。
    応答ファイルのコピーを安全な場所に保存します。ファイルへのアクセスを制限し、必ず安全な場所にバックアップを作成します。ファイルのバックアップ時、公開ネットワークで平文を送信しないでください。
  2. 応答ファイルを再使用します。
    1. 構成の準備ができたサーバーからアクセスできる場所にファイルをコピーします。
      注: 応答ファイルを再使用して構成する前に、サーバーに VMware Cloud Director ソフトウェアをインストールする必要があります。応答ファイルのパス名にあるすべてのディレクトリは、次の例に示すように、ユーザー vcloud.vcloud から読み取り可能である必要があります。
      [root@cell1 /tmp]# ls -l responses.properties
      -rw------- 1 vcloud vcloud 418 Jun 8 13:42 responses.properties 
      
      インストーラにより、このユーザーとグループが作成されます。
    2. -r オプションを使用し、応答ファイルのパス名を指定して、構成スクリプトを実行します。
      root としてログインし、コンソール、シェル、またはターミナル ウィンドウを開き、次のように入力します。
      [root@cell1 /tmp]# /opt/vmware/vcloud-director/bin/configure -r /path-to-response-file

次のタスク

追加のサーバーを構成したら、構成に使用した応答ファイルのコピーを削除します。