VMware Cloud Director を構成して、仮想マシンのパフォーマンスやクラウド内の仮想マシンのリソース消費量に関する現在および過去の情報を示すメトリックを収集できるようにします。履歴メトリックのデータは、Cassandra クラスタに格納されます。
Cassandra はオープン ソース データベースであり、これを使用してバッキング ストアを提供することで、仮想マシンのメトリックのような、時系列データを収集するための拡張性とパフォーマンスに優れたソリューションが可能になります。VMware Cloud Director で、仮想マシンから履歴メトリックを取得できるようにする場合は、Cassandra クラスタをインストールして構成し、cell-management-tool を使用して、クラスタを VMware Cloud Director に接続する必要があります。現在のメトリックを取得する場合は、オプションのデータベース ソフトウェアは不要です。
前提条件
- オプションのデータベース ソフトウェアを構成する前に、VMware Cloud Director がインストールおよび実行されていることを確認します。
- Cassandra にまだ慣れていない場合は、http://cassandra.apache.org/の資料を確認してください。
- メトリック データベースとしての使用をサポートしている Cassandra リリースのリストについては、『VMware Cloud Director リリース ノート』を参照してください。Cassandra はhttp://cassandra.apache.org/download/ からダウンロードできます。
- Cassandra クラスタをインストールして構成します。
- Cassandra クラスタには、2 台以上のホストにデプロイされている 4 台以上の仮想マシンを含める必要があります。
- 2 台の Cassandra シード ノードが必要です。
- Cassandra クライアントとノード間の暗号化を有効にします。http://docs.datastax.com/en/cassandra/3.0/cassandra/configuration/secureSSLIntro.html を参照してください。
- Cassandra のユーザー認証を有効にします。http://docs.datastax.com/en/cassandra/3.0/cassandra/configuration/secureConfigNativeAuth.html を参照してください。
- 各 Cassandra クラスタで Java Native Access (JNA) バージョン 3.2.7 以降を有効にします。
- Cassandra ノード間の暗号化はオプションで使用できます。
- Cassandra で SSL はオプションで使用できます。Cassandra で SSL を有効にしない場合は、各セル ($VCLOUD_HOME/etc/global.properties) の global.properties ファイルで構成パラメータ
cassandra.use.ssl
を0
に設定する必要があります。