NSX Data Center for vSphere によってバッキングされているすべての VMware Cloud Director プロバイダ VDC には、VXLAN ネットワーク プールが含まれています。

NSX Data Center for vSphere によってバッキングされるプロバイダ VDC を作成する場合は、プロバイダ VDC を既存の VXLAN ネットワーク プールに関連付けるか、プロバイダ VDC 用の VXLAN ネットワーク プールを作成します。

新しく作成された VXLAN ネットワーク プールには、作成時に、含まれるプロバイダ VDC の名前から派生する名前が与えられ、その VDC に接続されます。このネットワーク プールの削除または編集を行うことはできません。プロバイダ VDC の名前を変更すると、VXLAN ネットワーク プールの名前も自動的に変更されます。

注: インフラストラクチャ全体でネットワーク パフォーマンスを最適化するには、1 つの VXLAN ネットワーク プールを作成し、作成時にすべてのプロバイダ VDC に関連付けます。

VMware Cloud Director VXLAN ネットワークは、IETF VXLAN 標準に基づいており、さまざまな利点があります。

  • レイヤ 3 の境界をまたぐ論理ネットワーク
  • 単一のレイヤ 2 上の複数のラックをまたぐ論理ネットワーク
  • ブロードキャストの抑制
  • 高パフォーマンス
  • 規模の拡大 (最高で1,600 万のネットワーク アドレス)

VMware Cloud Director 環境における VXLAN ネットワークの詳細については、『NSX 管理ガイド』を参照してください。

VMware Cloud Director での NSX Data Center for vSphere トランスポート ゾーンによってバッキングされるネットワーク プールの作成

VMware Cloud Director が使用する NSX Data Center for vSphere トランスポート ゾーンを登録するには、VXLAN でバッキングされるネットワーク プールを追加します。

前提条件

VMware Cloud Director に登録されている任意の vCenterNSX Data Center for vSphere トランスポート ゾーンを作成します。『NSX 管理ガイド』を参照してください。

手順

  1. プライマリの左側ナビゲーション パネルで [リソース] を選択し、画面上部のナビゲーション バーで [クラウド リソース] を選択します。
  2. セカンダリの左側パネルで [ネットワーク プール] を選択し、[新規] をクリックします。
  3. 新しいネットワーク プールの名前と、必要に応じて説明を入力し、[次へ] をクリックします。
  4. [VXLAN にバッキングされている] を選択し、[次へ] をクリックします。
  5. このネットワーク プールで使用される VXLAN トランスポート ゾーンを指定する vCenter インスタンスを選択し、[次へ] をクリックします。
  6. 新しいネットワーク プールをバッキングする NSX Data Center for vSphere トランスポート ゾーンを選択し、[次へ] をクリックします。
    注: クロス仮想データセンター ネットワーク用のユニバーサル ネットワーク プールを作成するには、 [UNIVERSAL_VXLAN] タイプのトランスポート ゾーンを選択します。
  7. ネットワーク プール設定を確認し、[完了] をクリックします。

次のタスク

ネットワーク プールによってバッキングされる組織 VDC ネットワークを作成するか、ネットワーク プールを組織 VDC に関連付けて vApp ネットワークを作成します。