VMware Cloud Director では、組織仮想データセンターで新しいネットワークをプロビジョニングする場合のプロビジョニング元になるネットワーク プールを変更できます。組織仮想データセンターでクロス仮想データセンター ネットワークを有効にすることもできます。

ネットワーク プールは、vApp ネットワーク、経路指定された組織 VDC ネットワーク、および隔離された組織 VDC ネットワークを作成するための、区別されていないネットワークのグループです。新しいネットワークのネットワーク プールを変更できます。既存のネットワークでは、引き続き古いネットワーク プールが使用されます。

クロス仮想データセンター ネットワークが有効な組織仮想データセンターを使用すると、関連する権限を持つ組織ユーザーは、データセンター グループを作成し、これらのグループに拡張レイヤー 2 ネットワークを作成することができます。

VMware Cloud Director 10.3 以降では、プロバイダ VDC が NSX によってバッキングされている場合でも、システム管理者は VLAN またはポート グループによってバッキングされているネットワーク プールを組織 VDC に割り当てることができます。これにより、組織管理者は、これらのネットワーク プールによってバッキングされている隔離された組織 VDC ネットワークを作成できます。

前提条件

  • 組織仮想データセンターで NSX Data Center for vSphere を使用したデータセンター グループ ネットワークを有効にする場合は、バッキング プロバイダ仮想データセンターに対して Cross-vCenter NSX が構成されていることを確認します。
  • NSX を使用するプロバイダ VDC によってバッキングされている組織 VDC で、VLAN およびポート グループによってバッキングされているネットワーク プールを使用する場合は、NSX クラスタ ホストを vSphere Distributed Switch に追加するようにします。vSphere ネットワークを参照してください。

手順

  1. プライマリの左側ナビゲーション パネルで [リソース] を選択し、画面上部のナビゲーション バーで [クラウド リソース] を選択します。
  2. セカンダリの左側パネルで [組織 VDC] を選択し、ターゲット組織仮想データセンターの名前をクリックします。
  3. [ネットワーク] をクリックし、[ネットワーク プール] タブの右上隅にある [編集] をクリックします。
    この組織仮想データセンターで使用されているネットワークを確認できます。
  4. (オプション) この組織仮想データセンターのネットワーク プールを構成します。
    • この組織仮想データセンターのネットワーク プールを使用しない場合は、[ネットワーク プールの指定] をオフにします。
    • この組織仮想データセンターにネットワーク プールを構成する場合は、次の手順を実行します。
      1. [ネットワーク プールの指定] をオンにします。

        使用可能なネットワーク プールのリストが、これらの使用状況、使用可能なネットワーク、および容量に関する情報と共に表示されます。

      2. ターゲット リソース プールの名前の横にあるラジオ ボタンを選択します。
      3. この組織仮想データセンター内のこのネットワーク プールの割り当てを構成します。

        割り当てとは、プロビジョニングされたネットワークの最大数のことです。選択したネットワーク プールで使用可能なネットワーク数を超えることはできません。

  5. この組織仮想データセンターでクロス仮想データセンター ネットワークを有効にするには、[クロス VDC ネットワーク] をオンにします。
  6. [保存] をクリックします。