VMware Cloud Director 10.5 以降では、VMware Cloud Director API を使用して、環境内の特定の宛先を対象としたプロキシ ルーティングを管理できます。

VMware Cloud Director を使用して、特定の宛先ホスト(内部 ID プロバイダ、カタログなど)へのアクセスに使用するプロキシを指定するルールを構成できます。

注: システム管理者がシステム組織のプロキシ ルーティング ルールを構成する場合、これらのルールは VMware Cloud Director 環境内のすべてのテナントに適用されます。ただし、 組織管理者が、それらを上書きするプロキシ ルールを構成している場合を除きます。

組織のプロキシ ルールを作成する場合は、VMware Cloud Director と環境内の宛先ホストの間に配置され、このホストのアクセス エンドポイントとして機能するバックエンド プロキシを構成します。

プロキシ構成オブジェクトの作成の詳細については、VMware Cloud Director OpenAPI リファレンスで「ProxyConfiguration」を参照してください。

手順

  1. GET 要求を実行して、環境内で使用可能な、VMware Cloud Director によって提供されたプロキシを取得します。
    GET  https://{api_host}/cloudapi/1.0.0/proxyConfigurations
  2. 使用するプロキシ構成の URN ID を書き留めます。
  3. プロキシ ルールを作成するには、POST 要求を実行します。
    POST https://{api_host}/cloudapi/1.0.0/proxyRule

    要求の本文に、プロキシの URN と、プロキシを使用する宛先ホストの FQDN およびポート、さらに必要に応じて認証情報を記載します。

    {
      "name": "proxy_sample_name",
      "destination": "https://example.intranet.com:10101",
      "proxy": {
        "name": "proxy_name",
        "id": "URN_1"
      },
      "priority": 0
    }

    ここで、priority パラメータの値は、同じ宛先が対象である他のルールに対するそのルールの相対的な優先度を示し、数値が低いほど優先度が高くなります。

VMware Cloud Director 環境のプロキシ ルーティング ルールの表示

VMware Cloud Director OpenAPI を使用して、組織の既存のプロキシ ルーティング ルールを表示できます。

手順

  1. GET 要求を実行します。
    GET  https://{api_host}/cloudapi/1.0.0/proxyRules
    応答として、組織内で構成されているプロキシ ルールのリストが返されます。
  2. 特定のプロキシ ルーティング ルールに関する詳細を取得するには、そのルールの ID (URN) を書き留め、GET 要求を実行します。
    GET  https://{api_host}/cloudapi/1.0.0/proxyRule/proxy_rule_URN
  3. 既存のプロキシ ルールを更新するには、PUT 要求を実行します。
    PUT https://{api_host}/cloudapi/1.0.0/proxyRule/proxy_rule_URN
    要求の本文に、更新されたプロキシ構成ルールを入力します。
    {
      "name": "proxy_sample_name",
      "destination": "https://example.intranet.com:10101",
      "proxy": {
        "name": "proxy_name_2",
        "id": "URN_2"
      },
      "priority": 0
    }
  4. 不要なプロキシ ルールを削除するには、DELETE 要求を実行します。
    DELETE https://{api_host}/cloudapi/1.0.0/proxyRule/proxy_rule_URN