複数の組織仮想データセンター間でネットワークを作成するには、最初に仮想データセンターをグループ化してから、データセンター グループに範囲が設定されている VDC ネットワークを作成します。
VMware Cloud Director は、単一のネットワーク フォルト ドメインに対してアクティブな出力方向ポイントとスタンバイ出力方向ポイントとともに、NSX Data Center for vSphere によってバッキングされている組織仮想データセンターのデータセンター グループ ネットワークをサポートします。
NSX Data Center for vSphere によってバッキングされているデータセンター グループには、共通の出力方向ポイント構成、各ネットワーク フォルト ドメインの出力方向ポイント構成、またはローカル グループ構成のいずれかを指定できます。
- データセンター グループ
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データセンター グループは、仮想データセンター ルーターとして機能します。これにより、一元化されたネットワーク管理、複数の仮想データセンター内の複数の出力方向ポイントの構成、グループ内のすべてのネットワーク間の East-West トラフィックが提供されます。データセンター グループには、複数の出力方向ポイントを共有するように設定された、1 個から 16 個の仮想データセンターを含めることができます。データセンター グループには、次の出力方向ポイントのいずれかを設定できます。
表 1. NSX Data Center for vSphere によってバッキングされているデータセンター グループの出力方向ポイントの構成タイプ 出力方向ポイントの設定のタイプ 説明 共通の出力方向ポイントの設定 1 つのアクティブ出力方向ポイントと 1 つのスタンバイ出力方向ポイントを持つデータセンター グループを構成できます。この 2 つの出力方向ポイントは、データセンター グループ内のすべてのネットワーク フォルト ドメインにまたがる、参加しているすべての仮想データセンターに共通です。 この構成のデータセンター グループには、最大 4 つのネットワーク フォルト ドメインのデータセンターを含めることができます。
フォルト ドメインあたりの出力方向ポイントの設定 データセンター グループ内の各ネットワーク フォルト ドメインに、1 つのアクティブ出力方向ポイントと 1 つのスタンバイ出力方向ポイント持つデータセンター グループを構成できます。 この構成のデータセンター グループには、最大 4 つのネットワーク フォルト ドメインのデータセンターを含めることができます。
ローカル グループ構成 ローカル データセンター グループ内の組織仮想データセンターは、単一の vCenter インスタンスによってバッキングされています。単一のネットワーク フォルト ドメインに対し、1 つのアクティブ出力方向ポイントと 1 つのスタンバイ出力方向ポイントを持つローカル データセンター グループを構成できます。 参加している組織仮想データセンターは、異なる VMware Cloud Director サイトに属することができます。VMware Cloud Director Tenant Portal を使用したマルチサイト デプロイの構成と管理を参照してください。
- ネットワーク フォルト ドメイン
- ネットワーク プロバイダの範囲。通常は、 NSX-V Manager に関連付けられた、基盤となる vCenter インスタンスを指定します。
- 出力方向ポイント
- データセンター グループまたはネットワーク フォルト ドメインをインターネットに接続する Edge Gateway。Edge Gateway は、データセンター グループ内の仮想データセンターに属している必要があります。仮想データセンター グループまたはネットワーク フォルト ドメインの出力方向ポイントおよびユニバーサル分散ルーターを指定する Edge Gateway に BGP ルートが設定されます。Edge Gateway 上の既存のルートには影響しません。
- 拡張ネットワーク
- データセンター グループ内のすべての仮想データセンターをまたがるレイヤー 2 拡張ネットワークです。IPv4 のみを選択できます。