VMware Cloud Director は、バージョン 10.1 以降で、単一のネットワーク フォルト ドメインのアクティブ出力方向ポイントとスタンバイ出力方向ポイントの両方を持つ、NSX Data Center for vSphere によってバッキングされているデータセンター グループをサポートしています。
ローカル グループ内の組織仮想データセンターは、単一の vCenter インスタンスによってバッキングされています。
ローカル データセンター グループでは、Edge Gateway のペア(アクティブ出力方向ポイントとスタンバイ出力方向ポイント)を設定することにより、同じネットワーク フォルト ドメイン内で高可用性およびディザスタ リカバリのシナリオをサポートできます。
前提条件
システム管理者、または組織に公開されている VDC グループ:VDC グループの設定権限を持つロールとしてログインしていることを確認します。
VMware Cloud Director Tenant Portal での NSX Data Center for vSphere ネットワーク プロバイダ タイプを使用するローカル データセンター グループの作成
1 ~ 16 個の仮想データセンター (VDC) を、フォルト ドメインの出力方向が設定された NSX Data Center for vSphere でバッキングされているデータセンター グループにグループ化できます。
前提条件
手順
結果
新しく作成された仮想データセンター グループは、[データセンター グループ] ビューに表示されます。
VMware Cloud Director Tenant Portal での NSX Data Center for vSphere ネットワーク プロバイダ タイプを使用するローカル データセンター グループのアクティブ出力方向ポイントの追加
NSX Data Center for vSphere によってバッキングされているローカル データセンター グループ内のデータセンターをインターネットに接続するには、ネットワーク フォルト ドメインにアクティブ出力方向ポイントを追加する必要があります。
手順
結果
BGP ルートが Edge Gateway 上に設定され、ネットワーク フォルト ドメインの出力方向ポイントとユニバーサル ルーターが示されます。この構成は、Edge Gateway 上の既存のルートには影響しません。
ネットワーク トポロジの図に、新しく追加されたアクティブ出力方向ポイントが表示されます。青色の実線は、ネットワークのフォルト ドメイン内の仮想データセンターからインターネットへのトラフィックを表します。
次のタスク
出力方向ポイントでフォルト トレランスを許容するには、ローカル データセンター グループのスタンバイ出力方向ポイントを追加します。
VMware Cloud Director Tenant Portal での NSX Data Center for vSphere ネットワーク プロバイダ タイプを使用するローカル データセンター グループのスタンバイ出力方向ポイントの追加
ローカル データセンター グループの設定では、フォルト トレランスの場合にスタンバイ出力方向ポイントとして機能するセカンダリ出力方向ポイントを追加できます。
前提条件
手順
結果
BGP ルートが Edge Gateway 上に設定され、ネットワーク フォルト ドメインの出力方向ポイントとユニバーサル ルーターが示されます。この構成は、Edge Gateway 上の既存のルートには影響しません。
新たに追加された出力方向ポイントがネットワーク トポロジ図に表示されます。青色の点線は、フォルト トレランスのシナリオで、参加している仮想データセンターからインターネットへのトラフィックを表します。